3月は嬉しいことに忙しすぎて、我が家の蘭たちをじっくり眺める余裕もなかった。
ふと気がつくと、2年前に当時の板前さんとお揃いで買った鉢に異変が。
初めて蕾を持った!
「女将さんの蘭はどうですか?僕のは全然咲かないんですが。」
「大丈夫よ、そのうちに咲くから。」
と言ってお互いを慰め合っていたのは1年前。
そうは言いつつも、ほんと、咲かないわねと内心思っていた。
パフィオという品種で、スッと立つピンクの花に二人とも一目惚れ。
とは言え、花が付いている鉢は値段が高く、それならば苗から育てようと、お揃いで買ったものだった。
水やりだけはこまめにしていたが、花芽が付いていたことに気づかなかった。
他にも昨年3年目にしてようやく咲いた黄色の小さな蘭 (名前は忘れた) も、今年はびっしりと蕾を持っている。
そんな蘭だらけのロビーに新しく全く違った花が仲間入りした。
カンガルーの足という意味を持つ『カンガルーポー』。
黄色のそれは生け花によく使われていて目新しくはないが、私が購入したのはサーモンピンク。
その立ち姿が凜として美しく、思わず買ってしまった。
終盤に近づいている蘭、これから咲く蘭、そしてカンガルーポー。
まだまだロビーは花盛り。