お一人で連泊なさったお客様とお話しする 。
ゆっくり骨休みが出来ましたか?の問いかけに、
「お陰様で本を沢山読めました。」
との答えが返ってきた。
なんでも小説、雑誌を合わせ、合計8冊読破なさったとのこと。
ああ、そんな旅館の利用法もあったのかと、目から鱗。
日頃お忙しく働いていらっしゃる方ならばこその過ごし方だと思う。
私もそんな風に過ごしてみたい、と思ったが、すぐさまそれが不可能なことだと思いつく。
なにせ一人で旅館やホテルで眠ることが出来ない。
何故?
恐いから。
残念!
更に、お風呂には何回お入りになりました?と尋ねると、
「30回。」
えっ?30回?
「いやぁ、良いお風呂でした。」
それは入りすぎでしょう。
体に悪いですよ、と申し上げると、
「そうですよねえ。」
と笑いながら帰って行かれた。
あらゆる点で、初めてのタイプのお客様だった。
その後、疲れを出していなければよいのだが。