鳥モツと軟骨の串焼きが置いてあった。


無意識に鳥モツを一本手に取る。


それを見ていた娘、


「うん、そっちの方が良いと思うわ。軟骨の方はまだちょっときついかもしれないから。」


やっと、体調が戻って来つつある私を気遣っての言葉であった。


「その軟骨、ひょっとして生臭いの?」


「うん、ちょっとね。お母さんにはまだ無理だと思うわ。」


そうか、そうか、なかなか親思いの優しい言葉じゃないの。


その言葉を信じ、鳥モツ一本だけでやめておいた。


暫くしてふとそれを見ると、軟骨はもとより、モツ焼きまでがキレイさっぱりと無くなっていた。


本当に私の体を気遣ってくれたのかい?




追伸


どうやら娘1人で食べたわけではなかったようです。


娘のプライドの為にも、ここに一筆したためておきます。