鑑賞の日にちも劇場も異なりますが、9月に見た映画の最後の2本です。1本目の映画『ヒットマン』は、リチャード・リンクレイター監督と『トップガン マーヴェリック』のグレン・パウエルがタッグを組んだクライム・コメディ。警察への捜査協力のため偽の殺し屋を演じていた大学教授が、殺しを依頼してきた女性と恋に落ちたことから運命を狂わせていく姿を描きます。伏見ミリオン座(シニア会員1,200円)。

2本目の映画『憐れみの3章』は、『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』に続いてヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンがタッグを組み、愛と支配をめぐる3つの物語で構成したアンソロジー。他にウィレム・デフォー、ジェシー・プレモンス。ミッドランドスクエアシネマ2(シニア当日1,300円+ドルビー300円)。グッド!

 

ヒットマン

『ヒットマン』公式サイト

 

以下は映画『ヒットマン』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

ニューオーリンズで2匹の猫と静かに暮らすゲイリー・ジョンソン(グレン・パウエル)は、大学で心理学と哲学を教える傍ら、地元警察に技術スタッフとして協力していた。ある日、おとり捜査で殺し屋役となるはずの警官が職務停止となり、ゲイリーが急遽代わりを務めることに。

 

これをきっかけに、殺人の依頼者を捕まえるためにさまざまな姿や人格に変身する才能を発揮し、有罪判決を勝ち取るための証拠を引き出し、次々と逮捕へ導いていく。ところが、支配的な夫との生活に追い詰められた女性・マディソン(アドリア・アルホナ)が、夫の殺害を依頼してきたことで、ゲイリーはモラルに反する領域に足を踏み入れてしまう。 ―― 爆弾

 

ヒットマン ヒットマン

 

様々な姿や人格になりきる才能を思いがけず発揮して活躍していくゲイリー。殺し依頼を考えている美人主婦のマディソンには、セクシーな殺し屋ロンに扮して接触を図ります。しかし、彼女の家庭事情を聞くうちに、本来は逮捕に導くはずの相手に対し「この金で家を出て新しい人生を手に入れろ」と見逃してしまうのです。DASH!

 

やがて家を出たマディソンと恋に落ちるゲイリーですが、ある日、マディソンの夫が何者かに殺害されたことを知ることに。あわててマディソンを問い詰めると、殺したのは彼女本人。警察の捜査が進む中、恋に落ちたゲイリーはリスクの連鎖を引き起こしていく…。犯罪ものでありながらサスペンスではなくコメディの枠内の作品。

 

1990年代に偽の殺し屋として警察の囮捜査に協力していた人物の実話をベースにドラマ化した作品で、主人公ゲイリー役のグレン・パウエルがリンクレイター監督とともに脚本も手掛けています。当然のことながら恋にまつわる殺人事件は、ドラマとして作られたと思うのですが、ラストの“落ち”はこれでいいのか?という気分。パー

 

(2023年、監督・脚本・製作/リチャード・リンクレイター、脚本/グレン・パウエル、原案/スキップ・ホランズワース、撮影/シェーン・F・ケリー)

ヒットマン

 

 

 

                                  

 

憐れみの3章

『憐れみの3章』公式サイト

 

以下は映画『憐れみの3章』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

世界を未体験の興奮と感動に導いた、アカデミー賞4部門受賞『哀れなるものたち』の監督・キャスト・スタッフ再集結。 選択肢を取り上げられた中、自分の人生を取り戻そうと格闘する男、海難事故から帰還するも別人のようになった妻を恐れる警官、奇跡的な能力を持つ特別な人物を懸命に探す女……という3つの奇想天外な物語からなる、映画の可能性を更に押し広げる、ダークかつスタイリッシュでユーモラスな未だかつてない映像体験。カチンコ

 

憐れみの3章 憐れみの3章

 

選択肢を奪われながらも自分の人生を取り戻そうと奮闘する男(ジェシー・プレモンス)を描く[1章]。海難事故から生還したものの別人のようになってしまった妻(エマ・ストーン)に恐怖心を抱く警察官の行動を描く[2章]。卓越した教祖になることが定められた特別な人物を必死で探す女が繰り広げるドラマの[3章]。目

 

エマ・ストーンとジェシー・プレモンスを始め、『哀れなるものたち』にも出演したウィレム・デフォーやマーガレット・クアリー、『ザ・ホエール』のホン・チャウ、『女王陛下のお気に入り』のジョー・アルウィンらが出演する本編。3つの物語の中で同じ俳優がそれぞれ異なる役柄を演じ、奇々怪々な物語の世界へと導きます。

時に予想もできないグロテスクな場面もありますが、不穏さを漂わせながらも、どこかユーモラスな描写を外さない、3章から成る奇想天外な物語です。『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』でもランティモス監督と組んだエフティミス・フィリップが共同で脚本を担当しています。パー

 

(2024年、監督・脚本/ヨルゴス・ランティモス、脚本/エフティミス・フィリップ、撮影/ロビー・ライアン、音楽/イェルスキン・フェンドリックス)

憐れみの3章

 


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