Wポイントデーの月曜日にセンチュリーシネマで連続鑑賞した2本です。1本目の映画『幸せのイタリアーノ』は、2018年製作のフランス映画『パリ、嘘つきな恋』をイタリアでリメイクし、プレイボーイの会社社長と車いすに乗ったバイオリニストの恋の駆け引きを描いたハートウォーミングな作品。監督はリッカルド・ミラーニ。

2本目の映画『ロイヤルホテル』は、『アシスタント』の監督キティ・グリーンと主演のジュリア・ガーナーが再びタッグを組んだスリラー映画。オーストラリアの寂れたパブで住み込みのバーテンダーとしてアルバイトをする女性2人に襲いかかる悪夢のような出来事を描く。劇場はセンチュリーシネマ(シニア会員1,200円×2)。グッド!

 

幸せのイタリアーノ

 

ジャンニ(ピエルフランチェスコ・ファビーノ)はハンサムで独身、スポーツマンで女たらしの49歳。出会った女性を落とせば必ず友人たちに自慢話として語りますが、一流のアスリートをフィーチャーする有名シューズブランドのトップでもある。合格

 

女性を口説くためなら何でもする彼は、新たなターゲットを誘惑するために車いすに乗って憐れみを請う。というのも彼が障がい者に対して抱く唯一の感情が憐れみだからだ。そんなジャンニが、ヴァイオリニストで車いすテニスにも情熱を注ぐキアラ(ミリアム・レオーネ)と出会い、人生で経験したことのない感情に支配される…。

 

幸せのイタリアーノ 幸せのイタリアーノ

 

49歳のジャンニは有名シューズブランドのトップを務める一方で、女たらしとして日ごろから女性を口説いている。出会う女性ごとに伝える自身の名前を変え、その女性とベッドで関係を持ってしまえば、その後の関係はあっさりと絶ってしまうようなプレイボーイ。その成功譚を友人たちに得意気に語る、ちょっとイやな野郎です。DASH!

 

偶然に出会ったバイオリニストで車いすテニスにも熱中する女性キアラ。最初はいつもの女たらしの行動と友人たちにも語っているのですが…。車いすに乗る2人の恋人として、壮大な仕掛けの自宅で肉体関係にまで至るのですが、ここから未練を抱くことになるのがジャンニです。キアラとの関係を続けるために”嘘”も続けようとする。

 

女性を落とすためなら、どこまでも手練手管は使えるのに、初めて真剣に愛した女性には「自分は歩ける」の真実の告白ができない。そんな情けないプレイボーイの行動をコメディタッチで綴りますが、実は相手のキアラは早い段階からジャンニに車いすは必要ないとわかっています…。ゆえにハッピーな結末も約束されています。パー

 

(2022年、監督・脚本/リッカルド・ミラーニ、オリジナル脚本/フランク・デュボスク、脚本/フリオ・アンドレオッティ、ジュリア・カレンダ)

幸せのイタリアーノ

 

 

 

                                  

 

ロイヤルホテル

『ロイヤルホテル』公式サイト

 

以下は映画『ロイヤルホテル』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

ハンナ(ジュリア・ガーナー)とリブ(ジェシカ・ヘンウィック)の親友2人。旅行で訪れたオーストラリアでお金に困り、荒れ果てた田舎にある古いパブ「ロイヤルホテル」に滞在し、バーテンダーとしてワーキング・ホリデーをすることに。

 

単なる接客バイトかと思いきや、彼女たちを待ち受けていたのは、飲んだくれの店長や荒々しい客たちが起こすパワハラやセクハラ、女性差別の連続だった。楽観的なリブは次第に店に溶け込んでいくが、真面目なハンナは孤立し精神的に追い込まれ、2人の友情は徐々に崩壊していく……。叫び

 

ロイヤルホテル ロイヤルホテル

 

ハンナと親友リブはオーストラリア旅行中にクレジットカードが利用できなくなり、荒野に建つ古いパブ「ロイヤルホテル」に住み込みでバーテンダーとして働くことになります。海外からのバックパッカーに住み込みのアルバイトを紹介するシステムって進んでいるなと思いますが、2人が出掛けた先はやはり”半端ない”場所です。ドンッ

 

彼女たちを待ち受けていた荒野のパブは、飲んだくれの店長や粗野な客たちが起こすパワハラやセクハラなど、ごく当たり前のこと。できれば海外からやって来た若い娘と、酔いに任せて”一発”やりたいという客も右往左往するような状況といえます。

 

楽観的なリブはその店の雰囲気を次第に受け入れ、真面目なハンナは孤立して精神的に追い込まれいくことで、2人の関係にも危機が訪れるのです…。女性バックパッカー2人がオーストラリアのパブで働く中でハラスメントを受ける様子を記録したドキュメンタリー映画に着想を得たという本編。作り手の思いがこもるラストでした。パー

 

(2023年、監督・脚本/キティ・グリーン、脚本/オスカー・レディング、撮影/マイケル・レイサム、美術/リア・ポップル、音楽/ジェド・パーマー)

ロイヤルホテル

 


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