7月の後半は猛暑の中の移動を避けて、伏見ミリオン座での連続鑑賞というパターンが多い。1本目の映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』は、アメリカで実際にあったスキャンダルを題材に、ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーアという実力派2女優が共演したサスペンスドラマ。監督は『キャロル』のトッド・ヘインズ。

 

2本目の映画『クレオの夏休み』は、6歳の少女と乳母の血のつながりを超えた愛の絆を、少女の目線から繊細なタッチで綴ったフランス発のヒューマンドラマ。メガホンを取ったのは、本編が長編単独監督デビュー作となる新鋭マリー・アマシュケリ。劇場は伏見ミリオン座(シニア会員1,200円と、10ポイント監督の無料鑑賞)。グッド!

 

メイ・ディセンバー ゆれる真実

『メイ・ディセンバー ゆれる真実』公式サイト

 

以下は映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

当時36歳の女性グレイシーはアルバイト先で知り合った13歳の少年と情事に及び実刑となった。少年との子供を獄中で出産し、刑期を終えてふたりは結婚。夫婦は周囲に愛され平穏な日々を送っていた。

 

ところが23年後、事件の映画化が決定し、女優のエリザベス(ナタリー・ポートマン)が、映画のモデルになったグレイシー(ジュリアン・ムーア)とジョー(チャールズ・メルトン)を訪ねる。彼らと行動を共にし、調査する中で見え隠れする、あの時の真相と、現在の秘められた感情。そこにある“歪み”はやがてエリザベスをも変えていく……。メラメラ

 

メイ・ディセンバー ゆれる真実

 

23年前、当時36歳の女性グレイシーは、23歳年下の13歳の少年ジョーと運命的な恋に落ちるが、2人の関係は大きなスキャンダルとなり、連日タブロイド紙を賑わせる。グレイシーは未成年と関係を持ったことで罪に問われて服役をし、その獄中でジョーとの間にできた子どもを出産。彼女の出所後に、2人は晴れて結婚する…。クラッカー

 

そんな2人を題材にした映画が製作されることになり、主役を演じるハリウッド女優のエリザベスが、役作りのリサーチのために彼らのもとにやって来る。エリザベスの執拗な観察と質問により、夫婦は自らの過去とあらためて向き合うことになり、同時に役になり切ろうとするエリザベスも、夫婦の謎めいた関係に取り込まれていく。

36歳の人妻が子供の友達である13歳の少年と肉体関係を持つ。それ自体は生物学的に可能(?)と思いますが、その後の獄中での出産、出所後の結婚に至る経緯は「純愛」と呼べる類のものなのか。男女の恋愛における支配‐被支配といった関係性、さらに虚実をない交ぜにするような言動。恋愛ってちょっと怖い、女優はもっと怖い。パー

 

(2023年、監督/トッド・ヘインズ、脚本・原案/サミー・バーチ、撮影/クリストファー・ブロベルト、美術/サム・リセンコ、音楽/マーセロ・ザーボス)

メイ・ディセンバー ゆれる真実

 

 

 

                                  

 

クレオの夏休み

『クレオの夏休み』公式サイト

 

以下は映画『クレオの夏休み』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

父親とパリで暮らす6歳のクレオは、いつもそばにいてくれるナニーのグロリアが世界中の誰よりも大好き。お互いに本当の母娘のように想いあっていた2人だったが、ある日、グロリアは遠く離れた故郷へ帰ることに。

 

突然の別れに戸惑うクレオを、グロリアは自身の子供たちと住むアフリカの家へ招待する。そして夏休み、クレオは再会できる喜びを胸に、ひとり海を渡り彼女のもとへ旅立つ…。晴れ

 

クレオの夏休み

 

パリで父親と暮らす6歳のクレオは、いつもそばにいてくれる乳母グロリアのことが大好き。ところがある日、グロリアは遠く離れた故郷アフリカへ帰ることになってしまう。突然の別れに戸惑うクレオを、グロリアは自身の子供たちと住むアフリカの家に招待する。そして夏休み、クレオはグロリアと念願の再会を果たすのですが…。あせる

 

最初に登場してきてからしばらくの間、私はクレオは男の子だと思っていましたが、夏休みになって着る衣服から、ようやく女の子だと“軌道修正”しました(汗)。彼女は6歳という設定ですが、母親不在で育ち、乳母のグロリアが誰よりも好きな人。

 

そしてクレオのわがままで実現した、グロリアのアフリカの家で過ごす夏休み。泳ぎができないクレオにとっては、危険な場面もあります。さらに孫の生まれたばかりのグロリアはクレオに接している余裕がなく、それが不満の要因に…。子どもの純粋な感情を、そこに生まれる“悪意”も含めて丁寧に描写したフランス映画の佳品。パー


(2023年、監督・脚本/マリー・アマシュケリ、脚本/ポーリーヌ・ゲナ、撮影/イネス・タバラン、編集/スザナ・ペドロ、音楽/ファニー・マルタン)

クレオの夏休み

 


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