5月に劇場鑑賞した作品のブログ記事のラスト2本です。1本目の映画『マッドマックス フュリオサ』は、2015年に公開されたジョージ・ミラー監督の大ヒット作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場する女戦士フュリオサの若き日を描く「デス・ロード」の前日譚。本編でフュリオサを演じるのはアニヤ・テイラー=ジョイ。ミッドランドスクエアシネマ(シニア当日1,300円+ドルビーシネマ700円)。

 

2本目の映画『ティアーズ・オブ・ブラッド』は、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したフランス映画『レ・ミゼラブル』の脚本家ジョルダーノ・ジェデルリーニが監督・脚本を手掛けたノワール・アクション。主人公を演じるのはスペインの名優アントニオ・デ・ラ・トレ。ミッドランドスクエアシネマ2(シニア当日1,300円)。グッド!
 

マッドマックス フュリオサ

『マッドマックス フュリオサ』公式サイト


世界の崩壊から45年。まだ幼いフュリオサは「母なる緑の地」からディメンタス(クリス・ヘムズワース)率いる巨大な暴走族のバイカー集団「バイカー・ホード」の手に落ちてしまう。彼女を奪い返そうとする母親は懸命な追跡も虚しく、最後はフュリオサの目の前で惨殺されることになりますが、母親の“追撃”も見どころの一つです。

 

フュリオサを“貴重”なものとして取り扱い「荒れ果てた地」を移動し続けるディメンタスの一団は、やがてイモータン・ジョー(ラッキー・ヒューム)が統治するシタデルに辿り着きます。ディメンタスとジョーの二人の暴君がシタデルの覇権をめぐり対立する中、フュリオサは自身の果たすべき復讐と故郷への道を探すことになる。グー

 

マッドマックス フュリオサ マッドマックス フュリオサ

 

前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ではシャーリーズ・セロンが演じ、強烈な存在感とカリスマ性で人気を博した女戦士フュリオサ。その少女時代から戦士として成長するまでを描く本編ですが、成長してからのフュリオサを演じているのは、

『ラストナイト・イン・ソーホー』などで人気のアニヤ・テイラー=ジョイです。

 

対する今回の作品でメインとなる“敵役”のディメンタス将軍ですが、演じているのは『アベンジャーズ』『タイラー・レイク』シリーズのクリス・ヘムズワース。1979年に公開の第1作『マッドマックス』から前作「怒りのデス・ロード」まで一貫してメガホンを取るのはジョージ・ミラーで、本編でも監督・脚本を務めています。

 

「怒りのデス・ロード」は第88回のアカデミー賞では10部門にノミネートされ、6部門で受賞を果たしています。名古屋の映画館でも“爆音上映”という形で、何度かリバイバル上映もされています。期待値の上がった状態でしたから、今回の新作は最初からドルビーシネマでの鑑賞を選択しましたが、ノーマル上映でも良かったかな。パー

 

(2024年、監督・脚本/ジョージ・ミラー、脚本/ニック・ラザウリス、撮影/サイモン・ダガン、美術/コリン・ギブソン、音楽/トム・ホルケンボルフ)

マッドマックス フュリオサ

 

 

 

                                  

 

ティアーズ・オブ・ブラッド

『ティアーズ・オブ・ブラッド』公式サイト

 

以下は映画『ティアーズ・オブ・ブラッド』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

その夜、一人の若者が地下鉄のホームから線路に転落する。運転士のレオ(アントニオ・デ・ラ・トレ)は、なんとか電車を急停車させ最悪の事態を回避したかに見えた。しかし、若者は銃で撃たれ重症を負っており間もなく息を引き取る。驚くべきことに、彼は疎遠になっていたレオの息子・ユーゴだった。叫び

 

警察は、ユーゴが凶悪な強盗事件に関与していたとして捜査を始めるが、父親であるレオの経歴は謎に包まれていた。一方、息子を失ったレオはたった一人で警察の目を欺きながら危険な真相へと近づいていく。果たしてレオは何者なのか? ――

 

ティアーズ・オブ・ブラッド ティアーズ・オブ・ブラッド

 

警察はユーゴが強盗事件に関与していたとして捜査に乗り出すが、父レオについて調べるとその経歴を辿ることができず、スペインにおける彼の情報は完全に謎に包まれていた。一方、息子を失い悲しみと怒りに燃えるレオは、警察の目を欺きながら、ただ独りで事件の真相を追う…。このレオの行動力から過去の職歴は想像されます。

 

警察、強盗団、そして過去のない男レオ、それぞれの思惑と復讐心が導く暴力の連鎖の果てに、事件の真実は明らかになります。それと同時に、レオを取り巻いていた過去の謎も解き明かされる。事件の捜査で対立していた“親子”警官ですが、この娘役の警官を演じていたのは、フランソワ・オゾン監督の『17歳』で主演のマリーヌ・ヴァクト。父役のオリヴィエ・グルメとの対立~和解も、本編の“織り成す糸”です。パー

 

(2022年、監督・脚本/ジョルダーノ・ジェデルリーニ、撮影/クリストフ・ニュイエンス、美術/イブ・マルタン、音楽/ロラン・ガルニエ)

ティアーズ・オブ・ブラッド

 


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