2月に劇場鑑賞の2本立て記事を続けます。1本目の映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』は、SNSを通じて団結した個人投資家たちが金融マーケットを席巻し社会現象を巻き起こした「ゲームストップ株騒動」の実話を映画化。主人公のキース・ギルを演じるのはポール・ダノ。劇場は伏見ミリオン座(シニア会員1,200円)。

2本目の映画『コヴェナント 約束の救出』は、『スナッチ』『シャーロック・ホームズ』シリーズのガイ・リッチー監督が、アフガニスタン問題とアフガン人通訳についてのドキュメンタリーに着想を得て撮り上げた社会派ドラマ。サスペンスとアクションも加味されています。ミッドランドスクエアシネマ2(シニア当日1,300円)。グッド!

 

ダム・マネー ウォール街を狙え!

『ダム・マネー ウォール街を狙え!』公式サイト

 

以下は映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

コロナ禍まっただ中の2020年。米マサチューセッツ州の平凡な会社員キース・ギル(ポール・ダノ)は、全財産の5万ドルをゲームストップ株につぎ込んでいた。

 

アメリカ各地の実店舗でゲームソフトを販売するゲームストップ社は業績が低迷し、倒産間近のボロ株と見なされていたが、キースは赤いハチマキを巻き、ネコのTシャツ姿の“ローリング・キティ”という別名義で動画を配信し、この株が著しく過小評価されているとネット掲示板の住民に訴える。―― DASH!

 

ダム・マネー ウォール街を狙え!

 

やがてキースの主張に共感した大勢の個人投資家がゲームストップ株を買い始めて、2021年初頭に株価はまさかの大暴騰。同社を空売りしてひと儲けを狙っていた金融業界の大富豪たちは巨額の損失を被ることになる。SNSに集った一般市民がこの世の富を独占するウォール街のエリートに反旗を翻したこのニュースは、連日メディアを賑わせ、全米を揺るがす社会現象に発展し、キースは一躍時の人となりますが…。

 

ゲームストップ株に全財産を注ぎ込んでいたキースは、当然のことながらこのタイミングで保有する株を売れば巨額の利益を得ることができるわけで…。そのあたりは家族を交えた“葛藤”のドラマとしてコミカルなタッチで綴られていきます。それにしてもSNSの影響力もさることながら、本編で描かれるスマホで簡単に株の売買ができる仕組みというのは、今はちょっと信じられません。やがて日本もこうなるのか…。パー

 

(2023年、監督/クレイグ・ギレスピー、脚本/ローレン・シューカー・ブラム、レベッカ・アンジェロ、撮影/ニコラス・カラカトサニス)

ダム・マネー ウォール街を狙え!

 

 

 

                                  

 

コヴェナント 約束の救出

『コヴェナント 約束の救出』公式サイト

 

以下は映画『コヴェナント 約束の救出』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

2018年、アフガニスタン。タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いる米軍のジョン・キンリー曹長(ジェイク・ギレンホール)は、アフガン人通訳として非常に優秀だが簡単には人の指図を受けないアーメッド(ダール・サリム)を雇う。通訳には報酬としてアメリカへの移住ビザが約束されていた。グー

 

部隊は爆発物製工場を突き止めるが、タリバンの司令官に大量の兵を送り込まれ、キンリーとアーメッド以外は全員殺される。キンリーも腕と足に銃弾を受け瀕死の状態となるが、身を潜めていたアーメッドに救出される。アーメッドはキンリーを運びながら、ひたすら山の中を100キロ進み続け、遂に米軍の偵察隊に遭遇する。――

 

コヴェナント 約束の救出

 

映画の中盤の見どころはタリバンの支配が及ぶ土地を、重傷を負ったキンリ―を抱え艱難辛苦の“撤退”行動をとるアーメッドの描写。米軍基地にたどり着くまでのドラマを見ると、主演はジェイク・ギレンホールよりもダール・サリムの印象です。目

 

やがて体調を回復したキンリーは妻子の待つアメリカへ帰るのですが、アーメッドと家族の渡米が叶わないばかりか、タリバンに命を狙われて行方不明になっていることを知る。アーメッド一家を助けると決意したキンリーは、自力でアフガニスタンへ舞い戻り、行動を開始します。この終盤の展開は、邦題通りの「約束の救出」です。

 

ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ地区への侵攻により“戦火”は衰えぬ様子がありません。そのような時勢の中、アフガニスタンに直接進軍したアメリカの姿を描く本編。通訳として働いたアフガン人には米国への移住ビザを約束しながら、その多くは反故にされたというのですが、その稀な例がこの映画の世界なのでしょう。パー

 

(2022年、監督・脚本/ガイ・リッチー、脚本/アイバン・アトキンソン、マーン・デイビス、撮影/エド・ワイルド、音楽/クリストファー・ベンステッド)

コヴェナント 約束の救出

 


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