笑いのカイブツ

『笑いのカイブツ』公式サイト

 

今年の正月早々に見た日本映画の新作『笑いのカイブツ』は、なかなか“熱量”の高い映画でした。「伝説のハガキ職人」として知られるツチヤタカユキの同名私小説を原作に、笑いにとり憑かれた男の純粋で激烈な半生を描いた“笑えない”ドラマです。

ツチヤタカユキを演じるのは「キングダム」シリーズなどで活躍する岡山天音。彼に関わる人物として仲野太賀、菅田将暉、松本穂香らが登場します。井筒和幸、中島哲也、廣木隆一といった監督のもとで助監督を務めてきた滝本憲吾監督が長編商業映画デビューを果たした作品。劇場は伏見ミリオン座(シニア会員1,100円)。グッド!

 

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以下は映画『笑いのカイブツ』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

大阪。何をするにも不器用で人間関係も不得意な16歳のツチヤタカユキ(岡山天音)の生きがいは、「レジェンド」になるためにテレビの大喜利番組にネタを投稿すること。狂ったように毎日ネタを考え続けて6年——。自作のネタ100本を携えて訪れたお笑い劇場で、その才能が認められ、念願叶って作家見習いになる。

 

しかし、笑いだけを追求し、他者と交わらずに常識から逸脱した行動をとり続けるツチヤは周囲から理解されず、志半ばで劇場を去ることに。自暴自棄になりながらも笑いを諦め切れずに、ラジオ番組にネタを投稿する“ハガキ職人”として再起をかけると次第に注目を集め、尊敬する芸人・西寺(仲野太賀)から声が掛かる。ツチヤは構成作家を目指し、上京を決意するが——。DASH!

 

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何をするにも不器用で、人間関係も不得意なツチヤタカユキ。5秒に1本をノルマに、狂ったように毎日ネタを考え続けて6年。笑いだけを追求し、他者と交わらずに常識から逸脱した行動をとり続けるツチヤは、志半ばで劇場の仕事から離れることに。グー

 

お笑いを諦め切れないツチヤは、ラジオ番組にネタを投稿する“ハガキ職人”として再起をかけると、次第に注目を集める存在になります。尊敬する芸人・西寺から声が掛かったことから、ツチヤは構成作家を目指し、意を決して大阪から上京しますが…。

 

上京してからの成功物語とはならない本編。情熱や努力だけでは越えられない現実を前にして、不器用にしか生きられない主人公のもどかしさを抱えて傷つく姿が胸に迫ります。それでもなお自分の信じる道を突き進もうとするツチヤです。頼りなげな若者を演じることの多かった岡山天音ですが、間違いなくマイルストーン的な一作。パー

 

(2023年、監督・脚本/滝本憲吾、脚本/足立紳、山口智之、成宏基、原作/ツチヤタカユキ、撮影/鎌苅洋一、音楽/村山☆潤)

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