2024年の元旦に起きた能登半島地震から1ヵ月が過ぎました。2月になりましたから、いつも通り前月のスクリーン鑑賞のまとめです。1月の後半に見た作品は以下の10本で、月間ではトータル23本の鑑賞。本日のブログ記事は元旦に鑑賞した韓国映画『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』。この鑑賞の名古屋からの帰りに、地震発生で列車が止まりました。センチュリーシネマ(シニア会員1,100円)。
@伏見ミリオン座
『緑の夜』(2023年、監督/ハン・シュアイ)
『哀れなるものたち』(2023年、監督/ヨルゴス・ランティモス)
『コット、はじまりの夏』(2022年、監督/コルム・バレード)
@ロイヤル劇場 <岐阜>
『硝子のジョニー 野獣のように見えて』(1962年、監督/蔵原惟繕)
『みな殺しの霊歌』(1968年、監督/加藤泰)
@ミッドランドスクエアシネマ
『バベットの晩餐会』(1987年、監督/ガブリエル・アクセル)
『ダーティハリー』(1971年、監督/ドン・シーゲル)
『ゴールデンカムイ』(2024年、監督/久保茂昭)
@ミッドランドスクエアシネマ2
『千年女優』(2001年、監督/今敏)
『カラオケ行こ!』(2024年、監督/山下敦弘)
『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』公式サイト
以下は映画『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。
ソウルの居酒屋で捨てられた一枚の宝くじが、とある軍用車に貼りついて北朝鮮とにらみ合う38度線の韓国軍の監視所に運ばれた。偶然それを手にしたパク・チョヌ兵長(コ・ギョンピョ)は、抽選会のテレビ中継を見て気絶するほどの衝撃を受ける。そのくじがまさかの1等に当選したのだ
6億円という途方もない賞金にすっかり浮かれるチョヌだったが、監視塔での任務中、当たりくじが風に吹かれてふわりと舞い上がり、あれよという間に北朝鮮との軍事境界線を越えて行ってしまう。深夜にこっそり非武装地帯の大草原で当たりくじを捜索していたチョヌの前に、リ・ヨンホ(イ・イギョン)という北の兵士が現れる。ヨンホこそ、くじの新たな拾い主だった。――
除隊を間近に控えたチョヌは、根っからの軍人体質の上官、カン小哨長と年下の鈍くさいマンチョル上等兵を、また家族思いのヨンホはコワモテの政治指導員スンイルと韓国通のチョルジン上級兵士をそれぞれ巻き込み、くじの所有権をめぐる交渉は3対3のチーム戦へと発展。共同警備区域のJSAで会談を開くことになります。
何としても当たりくじを取り戻したい南と、自力ではくじを現金化できない北。激しい押し問答を繰り返した果ての解決策が、北が渡した当たりくじを、南が換金して持ってくるまでの1週間、互いの兵士1人を“人質”として交換するというものだった。
当然のことながら映画はチョヌが北の新兵、ヨンホが南の新兵に成りすますという人質交換になります。それは素性がバレれば命が危うい危険な秘密作戦ですが、畜産学科出身のチョヌは北の食糧問題解決に貢献して英雄視され、ヨンホの妹である勝ち気でキュートな宣伝隊兵士ヨニ(パク・セワン)と急接近。一方、韓国軍の演習に参加したヨンホも、北の地雷を踏んだ兵士の命を救って一躍ヒーローとなります。
ところがその頃、当たりくじを換金する重大なミッションを背負い、監視所を抜け出して単身ソウルに向かったマンチョルが、極度のプレッシャーにより大騒動を引き起こしてしまう。さらに冷徹な北の保衛指導員がチョヌに不審を抱いたことから、人質交換作戦は崩壊の危機に…。予測の出来ない展開ですが、基本コメディです(笑)。
南北の対立を超えて同盟関係を結び、思いがけない友情を育んでいく6人の兵士。一攫千金の夢というのは、国境や政治信条などを軽く超えるようです。大金を手にする前から、その前祝いとしてどんちゃん騒ぎを繰り広げるあたり、やはり根っこは同じ民族と感じるわけです。正月早々に見るには格好のコメディ映画でした。
(2022年、監督・脚本/パク・ギュテ、字幕監修/松尾スズキ)