「午前十時の映画祭13」公式サイト

 

本日も昨年12月の鑑賞作品ですが、名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマの「午前十時の映画祭」で見たジャック・ドレー監督の映画『ボルサリーノ』。ジャン=ポール・ベルモンドとアラン・ドロンというフランスを代表する2大スターが初共演した1970年の作品。私にとってはDVDなどでも見たことのない完全に未見の作品でした。

 

あらためて見直すと12月は、月初めに『ブラック・レイン』、月半ばにこの『ボルサリーノ』、そして月末近くに『カサンドラ・クロス』と「映画祭」の作品を3本も見ていました。4月からの「午前十時の映画祭14」の上映作品のラインナップはやはり気になりますね…。劇場はミッドランドスクエアシネマ(シニア当日1,200円)。グッド!

 

ボルサリーノ

『ボルサリーノ』(1970年、監督/ジャック・ドレー、製作/アラン・ドロン、撮影/ジャン・ジャック・タルベス、音楽/クロード・ボラン)

 

以下は「午前十時の映画祭13」の公式サイトに記載されている映画『ボルサリーノ』の紹介ストーリーです。

 

1930年代のマルセイユ。チンピラのロッコ(アラン・ドロン)が刑期を終えて出所すると、恋人だった女がフランソワ(ジャン=ポール・ベルモンド)というペテン師と付き合っていることを知る。殴り合いの大喧嘩の末、友情で結ばれた二人はコンビを組むことに。音譜

 

裏社会を支配するボスたちを排除し、自分たちが天下を取ることを決意した二人は、新しい仲間を集め、武器を揃え、遂に顔役の一人を射殺。二人は暗黒街の大物に成り上がっていくが――。

                                                                                                                          

ボルサリーノ

 

3カ月の刑期を終えて出所したロッコは、自分の女であるローラ(カトリーヌ・ルベル)をめぐりフランソワという男と殴り合いになるが、そのケンカ沙汰をきっかけに二人の間には奇妙な友情が芽生えることに。1970年代に見ていたテレビの青春ドラマにありそうな喧嘩の果ての友情のドラマ。そのフィルム・ノワール版のごときです。

 

マルセイユという街のチンピラに過ぎなかった二人ですが、その野心と行動力により街の大物ギャングたちを翻弄し、やがてマルセイユを手中に収めていくような展開になります。二人の喧嘩の発端となったローラとの三角関係はドラマ的には何の進展もなく、映画は野心のある男たちの友情と成りあがり、その“結末”を描いています。

 

暗黒街を舞台にした“争闘”のドラマでありながら意外に明るい印象なのは、若い二人の“成りあがり”のドラマが軸になっているからかもしれません。私はほぼ同じ時期に製作されたアメリカン・ニューシネマの代表作『明日に向って撃て!』などを想起しながら本編を見ていました。二人ともに死ぬのか、あるいは死ぬのはどっち…と。パー

 

ボルサリーノ

 


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