12月の前半にスクリーン鑑賞した日本映画2本です。1本目の映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、2018〜20年に放送されたテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期をベースに、シリーズの原点である目玉おやじの過去と鬼太郎誕生にまつわる物語を描いた長編アニメーション。原作者・水木しげるの生誕100周年記念作品とのことです。


2本目の映画『怪物の木こり』は、2019年の第17回「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した倉井眉介の原作小説を映像化したサイコスリラー。主演は亀梨和也、監督は三池崇史です。ミッドランドスクエアシネマ(シニア当日1,300円×2)。グッド!

 

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』公式サイト

 

以下は映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

廃墟となっているかつての哭倉村に足を踏み入れた鬼太郎と目玉おやじ。目玉おやじは、70年前にこの村で起こった出来事を想い出していた。あの男との出会い、そして二人が立ち向かった運命について… 

 

昭和31年―日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族によって支配されていた哭倉村。血液銀行に勤める水木は当主‧時貞の死の弔いを建前に野心と密命を背負い、また鬼太郎の父は妻を探すために、それぞれ村へと足を踏み入れた。 龍賀一族では、時貞の跡継ぎについて醜い争いが始まっていた。そんな中、村の神社にて一族の一人が惨殺される。それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。メラメラ

 

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

 

舞台は昭和31年。鬼太郎の父であるかつての目玉おやじは、行方不明の妻を捜して哭倉村へやって来る。その村は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた。当主の後継を巡って醜い争いが繰り広げられる中、村の神社で一族の重要な人物が惨殺される事件が発生する。それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりとなるのです。グー

この映画における鬼太郎本人の登場シーンは、オープニングとエンディングにおける本人“誕生”の場面だけだったように思います。ドラマの軸となっているのは、どこまでも主人公の水木という人物であり、そして彼と不思議な協力関係を築くのがまだ目玉だけになっていない(?)鬼太郎の父親。意外に派手なアクションを披露します。
 

日本の政財界を裏で牛耳る地方の旧家。そこで連続して起きる惨劇は、その一族にまつわる“血”と欲望の禍々しい物語。横溝正史の作品のような“おどろおどろしさ”を見せつけられて、1970年前後のテレビアニメの第1期・第2期しか知らない身としては、かなり驚かされました。シネコンの観客が多かったのも、私には予想外でした。パー

 

(2023年、監督/古賀豪、脚本/吉野弘幸、原作/水木しげる、キャラクターデザイン/谷田部透湖、美術監督/市岡茉衣、撮影監督/石山智之、音楽/川井憲次)

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

 

 

 

                                  

 

怪物の木こり

『怪物の木こり』公式サイト

 

以下は映画『怪物の木こり』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

絵本「怪物の木こり」の怪物の仮面を被り、人間の脳を奪い去る連続猟奇殺人。その捜査線上に犯人が唯一殺し損ねた男、弁護士・二宮彰(亀梨和也)の名が浮上する。実は二宮は目的のためには殺人すらいとわない冷血非情なサイコパスだった。

 

総力を挙げて捜査を進める警察と、犯人への逆襲を狙う二宮。先に真相に辿り着くのはどっちだ はてなマーク サイコパスVSシリアルキラー… 驚愕の結末まで、この狂気は止まらない !!

 

怪物の木こり 怪物の木こり

 

「怪物の木こり」という絵本に出てくる怪物の仮面を被った犯人が斧で相手の頭を割り、脳を奪い去るという連続殺人事件が発生。犯人は次のターゲットに弁護士の二宮彰を定めたが、二宮の本性は犯人をも上回るほどの冷血非情なサイコパスだった…。

 

事件の捜査が進められる中で、警視庁の天才プロファイラー・戸城嵐子(菜々緒)、二宮の婚約者の映美(吉岡里帆)、二宮の協力者で自身もまたサイコパスの外科医・杉谷(染谷将太)、そして過去の殺人事件の容疑者・剣持(中村獅童)ら、様々な人物の思惑が複雑に絡み合い、事態は混迷していく。そして意外なエンディングへ。

 

主人公を演じる亀梨和也が、目的のためには殺人もいとわないサイコパスであるという設定に意外性があります。彼と対峙する警視庁のプロファイラーに菜々緒が扮しているというのも、同じく“意外”です。染谷将太、中村獅童に加え、はみ出し刑事役で登場する渋川清彦も含めて、“まとも”な人物がほとんど出てこない作品です。パー

 

(2023年、監督/三池崇史、脚本/小岩井宏悦、原作/倉井眉介、撮影/北信康、照明/柴田雄大、録音/中村淳、音楽/遠藤浩二、サイコパス監修/中野信子)

怪物の木こり

 


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