師走12月もすでに前半を終えました。いつも通りに月前半の映画鑑賞のまとめです。何かと気忙しい日々が続き、12月前半に見た映画は以下の8本の作品。ブログ記事は11月の「午前十時の映画祭」で初めてスクリーン鑑賞したベルナルド・ベルトルッチ監督の映画『暗殺の森』。ミッドランドスクエアシネマ(シニア当日1,200円)。グッド!

 

 @ミッドランドスクエアシネマ2

『バッド・デイ・ドライブ』(2023年、監督/ニムロッド・アーントル)

 @ミッドランドスクエアシネマ

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年、監督/古賀豪)

『ブラック・レイン』(1989年、監督/リドリー・スコット)

『ナポレオン』(2023年、監督/リドリー・スコット)

『怪物の木こり』(2023年、監督/三池崇史)

『ボルサリーノ』(1970年、監督/ジャック・ドレー)

 @センチュリーシネマ

『ぼくは君たちを憎まないことにした』(2022年、監督/キリアン・リートホーフ)

 @伏見ミリオン座

『父は憶えている』(2022年、監督/アクタン・アリム・クバト)

 

「午前十時の映画祭13」公式サイト

 

後に『ラストエンペラー』でアカデミー賞を受賞する巨匠ベルトルッチが、若き日に性と政治の危険な関係に切り込んだ野心作であり出世作の『暗殺の森』。イタリアを代表的する作家アルベルト・モラビアの「孤独な青年」を自ら脚本化し、過去の罪に捕われファシストにならざるを得なかった男の悲哀を描いています。製作年は1970年ですが、日本公開は1972年の9月。ベルトルッチ作品の日本初公開だったようです。

 

暗殺の森

『暗殺の森』(1970年、監督・脚本/ベルナルド・ベルトルッチ、原作/アルベルト・モラビア、撮影/ビットリオ・ストラーロ、音楽/ジョルジュ・ドルリュー)

 

以下は「午前十時の映画祭13」の公式サイトに記載されている映画『暗殺の森』の紹介ストーリーです。

 

第二次大戦前夜のローマ。哲学講師でファシストのマルチェロ(ジャン=ルイ・トランティニャン)は、パリに亡命したクアドリ教授の身辺調査を依頼される。クアドリは大学時代の恩師であり、反ファシズム運動の精神的支柱だった。

 

マルチェロは婚約者ジュリア(ステファニア・サンドレッリ)と共にパリに赴き、クアドリと彼の魅力的な若妻アンナ(ドミニク・サンダ)に接近する。だが、組織からクアドリを暗殺せよという新たな指令が下った。爆弾

                                                                                                                          

暗殺の森

 

幼い頃、自分を犯そうとした男を射殺してしまったマルチェロは、いまだに罪の意識が消えずにいた。それがトラウマとなっているマルチェロは、世間の波に乗ってファシズムを受け入れ、一般的なブルジョワ家庭の平凡な娘と結婚することで、特殊ではない自分を演出していた。いわば優柔不断なファシストの“なれの果て”の物語。グー

 

パリでクアドリ教授に温かく迎えられたマルチェロは、その美しい若妻アンナに魅了される。アンナはマルチェロが夫の身辺を嗅ぎまわっていることを警戒する一方で、彼を誘惑もする謎めいた女だった…。アンナを演じているのが、モデル出身のフランス女優ドミニク・サンダ。1970年代には日本での人気も高かった記憶があります。

 

アンナとジュリアが好奇の目にさらされながらも、優雅に踊る女同士のタンゴのダンスシーン。そして雪の降り積もった森での暗殺シーンなど、ベルトルッチ監督と組んだ名匠ビットリオ・ストラーロによる濃密で陰翳に富んだ撮影も見どころです。パー

 

暗殺の森

 


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