11月の最初の週末の連休に、名古屋駅西のシネマスコーレで連続鑑賞した作品2本です。1本目の映画『こいびとのみつけかた』は、『まともじゃないのは君も一緒』の監督・前田弘二と脚本・高田亮が、世間になじめない変わり者2人の男女が織りなす恋の危うい展開を描いた物語。ほのぼのとしながらも、甘いだけの映画ではない…。
 

2本目の映画は「台湾巨匠傑作選2023~台湾映画新発見!エンターテインメント映画の系譜~」で上映された10作品のうちの1本、アクション映画の巨匠キン・フーの日本では劇場未公開だった映画『空山霊雨』。1979年の製作の映画を今回デジタル修復版で上映。シネマスコーレ(シニア会員1,000円と、8ポイント獲得の無料鑑賞)。グッド!

 

『こいびとのみつけかた』公式サイト

 

以下は映画『こいびとのみつけかた』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

コンビニで働く女の人・園子(芋生悠)に片想いをしているトワ(倉悠貴)は、毎日植木屋で働きながら、彼女がどんな人か想像している。朝起きてすぐ元気なんじゃないか、一緒に歩いてても置いていかれるんじゃないか、でもその後ろ姿はすごくかわいいんじゃないか。DASH!

 

園子を見つけるまでの彼は、恋人を作りたいと思ったことはなかった。考える時間がなくなってしまうからだ。彼は気になる記事をポケットいっぱいに詰め込んで、イギリスのEU離脱やミツバチが絶滅したら人類が滅亡することを気にかけていた。でも今は園子のことで頭がいっぱいだ。――

 

 

いつも雑誌の切り抜きをポケットに詰め込んで妄想を膨らませている植木屋の青年トワは、コンビニで働く園子に恋をする。どうにかして彼女と話したいトワは、木の葉をコンビニの前から自分のいる公園の場所まで並べて彼女を誘い出すことに。園子もまた、廃工場に暮らして奇妙な彫刻をたくさん作っている風変わりな人間だった。

 

言葉を交わすようになった2人は、周囲の人々には理解できない独特の会話で2人だけの世界を築いていく。なんとも甘ったるい恋愛ドラマと思っていると、園子にはトワといつまでも同じ世界にはいられない秘密があった…。その急転直下のドラマの展開には、かなりの驚きがありました。そのキーマンとなるのが成田凌、その他にも宇野祥平、川瀬陽太、奥野瑛太ら日本映画で馴染みの個性派の役者が脇を固めます。パー

 

(2023年、監督/前田弘二、脚本/高田亮、撮影/池内義浩、照明/斉藤徹、録音/鈴木健太郎、美術/松塚隆史、音楽/モリコネン)

 

 

 

                                  

 

「台湾巨匠傑作選2023 ~台湾映画新発見!エンターテインメント映画の系譜~」公式サイト

 

以下は「台湾巨匠傑作選2023の公式サイトに記載されている映画『空山霊雨』の紹介ストーリーです。


三宝寺の僧正が後継者選びをするために、大地主のウェン、軍人のワン将軍、そして高僧ウーワイ法師を寺に召集する。寺の将来を案じるふりをしながら、ウェンとワン将軍は、寺の宝・三蔵法師直筆の経典「大乗起信論」奪取を目論んでいた。目

 

やがて後継者は意外な人物に決まるが、経典をめぐり争奪戦が繰り広げられる…。『山中傳奇』と同時進行で韓国各地で撮影されたアクション作品。★第16回金馬奨最優秀監督賞、最優秀美術設計賞、最優秀撮影賞、最優秀録音賞、最優秀音楽賞受賞

 

空山霊雨

『空山霊雨』(1979年、監督・美術/キン・フー、音楽/ウー・ダージャン)

 

数多くの武侠映画を手掛けたアジアの巨匠キン・フー監督の作品は、代表作とも言われる『侠女』(1971年)、『山中傳奇』(1979年)のどちらもここ数年のシネマスコーレでの劇場鑑賞で見ています。今回の台湾巨匠傑作選2023」でデジタル修復版て上映の本編は、『山中傳奇』と同時進行で韓国各地でロケ撮影された1979年の作品です。

 

時代は明朝中期、舞台は由緒ある強大な仏教寺院。その寺院の僧正の後継者をめぐる思惑に、寺院の宝である三蔵法師直筆の経典の奪い合いが大きく絡むドラマ。特に経典の争奪戦では、キン・フー監督らしいアクションが山中や岸壁を背景に繰り広げられます。映像美に娯楽アクションが交錯する作品、私はやや冗漫と感じました。パー

 

空山霊雨

 


にほんブログ