鑑賞日は異なりますが、いずれも伏見ミリオン座で鑑賞の映画2本です。1本目の映画『白鍵と黒鍵の間に』は、池松壮亮が1人2役で主演を務め、昭和末期の東京・銀座を舞台に2人のジャズピアニストの運命が交錯し大きく狂い出す一夜を描いたドラマ。メガホンを取っているのは『素敵なダイナマイトスキャンダル』の監督・冨永昌敬。


2本目の映画『春画先生』は、江戸文化の裏の華である「春画」に魅せられた型破りな師弟コンビが織りなすコメディドラマ。映倫審査では「R15+」に指定され、商業映画としては日本映画史上初めて無修正の浮世絵春画がスクリーン上映されているとのこと。『抱きしめたい ―真実の物語―』の塩田明彦が原作・脚本・監督を務めています。伏見ミリオン座(シニア会員1,100円と、10ポイント獲得の無料鑑賞)。グッド!
 

白鍵と黒鍵の間に

『白鍵と黒鍵の間に』公式サイト

 

以下は映画『白鍵と黒鍵の間に』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

昭和63年の年の瀬。夜の街・銀座では、ジャズピアニスト志望の博(池松壮亮)が場末のキャバレーでピアノを弾いていた。博はふらりと現れた謎の男(森田剛)にリクエストされて、“あの曲”こと「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を演奏するが、その曲が大きな災いを招くとは知る由もなかった。叫び

 

“あの曲”をリクエストしていいのは銀座界隈を牛耳る熊野会長(松尾貴史)だけ、演奏を許されているのも会長お気に入りの敏腕ピアニスト、南(池松壮亮、二役)だけだった。夢を追う博と夢を見失った南。二人の運命はもつれ合い、先輩ピアニストの千香子(仲里依紗)、銀座のクラブバンドを仕切るバンマス・三木(高橋和也)、アメリカ人のジャズ・シンガー、リサ(クリスタル・ケイ)、サックス奏者のK助(松丸契)らを巻き込みながら、予測不可能な“一夜”を迎えることに…。

 

白鍵と黒鍵の間に 白鍵と黒鍵の間に

 

ミュージシャン・南博の回想録「白鍵と黒鍵の間に ジャズピアニスト・エレジー銀座編」を大胆にアレンジして映画化しているという本編。昭和という時代の最後の年末、銀座のキャバレーでピアノを弾いていたジャズピアニスト志望の博は、ある男から「ゴッドファーザー 愛のテーマ」のリクエストを受け、それを演奏します。音譜

 

しかし、この曲をリクエストできるのは銀座を牛耳るヤクザの親分・熊野会長だけで演奏を許されているのも会長お気に入りのピアニスト・南だけだった。周囲の関係者がざわめく中、池松壮亮が演じる南と博は、微妙にすれ違いながら登場します。

 

未来に夢を見る博と、夢を見失ってしまった南という2人のピアニストという設定です。作品の終盤に至って、私はこの池松壮亮の1人2役に少なからず混乱しました。今はあえてそうした混乱を意図した作品かもしれないと思い直しています。昭和の最後の年の年末に、この映画に起きるような大騒ぎ、夢のような物語だと思います。パー

 

(2023年、監督・脚本/冨永昌敬、脚本/高橋知由、原作/南博、撮影/三村和弘、照明/中村晋平、録音/山本タカアキ、編集/堀切基和、音楽/魚返明未)

白鍵と黒鍵の間に

 

 

 

                                  

 

春画先生

『春画先生』公式サイト

 

以下は映画『春画先生』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

”春画先生”と呼ばれる変わり者で有名な研究者・芳賀一郎(内野聖陽)は、妻に先立たれ世捨て人のように、一人研究に没頭していた。退屈な日々を過ごしていた春野弓子(北香那)は、芳賀から春画鑑賞を学び、その奥深い魅力に心を奪われ芳賀に恋心を抱いていく。ラブラブ

 

やがて芳賀が執筆する「春画大全」を早く完成させようと躍起になる編集者・辻村(柄本佑)や、芳賀の亡き妻の姉・一葉(安達祐実)の登場で大きな波乱が巻き起こる。それは弓子の“覚醒”のはじまりだった     

 

春画先生

 

肉筆や木版画で人間の性的な交わりを描いた「春画」の研究者である「春画先生」こと芳賀一郎は、妻に先立たれて以来、世捨て人のように研究に没頭する日々を過ごしていた。そんな芳賀から春画鑑賞を学ぶことになる春野弓子は、春画の奥深い魅力にのめり込んでいくと同時に、芳賀に恋心を抱くようになるのですが…。DASH!

 

春画を愛する者たちを描く群像ドラマで、師である内野聖陽とヒロイン・北香那との関係は意外に“純愛”なドラマで進展するるかと予想していました…。芳賀の執筆する「春画大全」の完成を急ぐ辻村や、芳賀の亡き妻の姉である一葉の登場により、ヒロインの生き方というか覚悟も大きく変わっていく。作品の惹句に躍る「偏愛コメディ」の文字、若き女の変貌も師である男の変貌も“笑”の領域ということでしょう。パー

 

(2023年、原作・監督・脚本/塩田明彦、撮影/芦澤明子、照明/永田英則、録音/郡弘道、美術/安宅紀史、編集/佐藤崇、音楽/ゲイリー芦屋)

春画先生

 


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