梅雨の中休みのような週末(土・日曜)の2日間でした。

ここ最近、映画鑑賞よりも私が力を入れているのは俳句作り。

歳時記を括りながら、新聞俳壇へ毎週投句を続けております。

 

この夏、「梅雨晴間」「梅雨出水」「梅雨寒」などの季語を使い句を作りましたが、

歳時記を眺めていて「男梅雨」「女梅雨」という季語を初めて知りました。

できれば「男梅雨」で一句作ろうと目下思案中であります。真顔

 

梅雨の雨

 

私はこのブログを10年以上やって来ておりますが、

自分なりに記憶に残る記事は、実のところ片手で足りるでしょうか。

本日は、その貴重なブログ記事「6月になれば雨、久しぶりの山口百恵・・」

 

最初に記事にしたのは2013年の5月31日で、

3年前の6月に「再掲」ということで再び記事をアップしました。

今回は「再掲」の再掲ということになります。

“しつこい奴”と呆れないでください。ウインク

 

ハート

 

[再掲] 6月になれば雨、久しぶりの山口百恵・・ (2020.6.20)

 

今週は東北地方の北部を除き、本州のほとんどが梅雨入りとなりました。どんよりとした雨雲で湿度も高く、不快指数の高い中、ウィルス感染の防止用にマスクはしなければならない…。梅雨の時季になると、必ず思い出す山口百恵さんの楽曲があります。以下の記事はおよそ7年前(2013年)に書いたブログ記事。私自身としては記憶に残る(?)ブログ記事ですので、リブログではなく「再掲」をすることにしました。アルバムの画像と楽曲のみ貼付し直しました。グッド!

 

            ハート

 

百恵アルバム・セレクション
▲ 「GOLDEN☆BEST 山口百恵 アルバム・セレクション」(2013年5月)


デビュー40周年記念ということで、5月に発売された山口百恵の「ゴールデン☆ベスト」。CD2枚組の全40曲は、シングルカットされていないアルバム収録曲の名曲・人気曲をとりまとめた「アルバム・セレクション」というわけだ。アマゾンで予約購入し目下愛聴中。

DISC1は阿久悠作詞の「初恋時代」、阿木耀子作詞の「プレイバックPart1」を含めた、アルバム「百恵白書」(1977年5月)までの『百恵・前期』の22曲。作詞は千家和也が大半を占めている。後半になって阿木耀子・宇崎竜堂のコンビがかなり目立っていますが。

で、シングル「横須賀ストーリー」以降の百恵ファンの私としては、もっぱら『百恵・後期』のDISC2を聴いているわけです。アルバム「GOLDEN FLIGHT」(1977年8月)から最後のオリジナル・アルバム「This is my trial」(1980年10月)まで、収録されたのは18曲。

こちらのDISC2の作詞・作曲に関わっているミュージシャンは実に多士済々。阿木耀子・宇崎竜堂とのコンビ以外で、気になるアーティストをざっくりと発表順に拾うと、、、 

 ・ジョニー大倉(「BLACK CAB(ロンドン・タクシー)」作詞・作曲)
 ・岸田智史(「ドライフラワー」作詞・作曲)
 ・さだまさし(「最後の頁」作詞・作曲)
 ・谷村新司(「ラスト・ソング」「This is my trial」作詞・作曲)
 ・来生えつこ/来生たかお(「おだやかな構図」作詞・作曲)
 ・浜田省吾(「DANCIN' IN THE RAIN」作曲)
 ・松本隆(「春爛漫」作詞)
 ・大瀧詠一(「哀愁のコニーアイランド」作曲)
 ・杉真理(「想い出のストロベリーフィールズ」作曲)
 ・井上陽水(「Crazy Love」作詞・作曲)

 

A Face in a Vision

▲ アルバム「A Face in a Vision」(1979年4月)

もちろんDISC2の阿木・宇崎コンビの楽曲には、今は亡き相米慎二監督が日活で撮った石井隆の「天使のはらわた」シリーズの一編『ラブホテル』(1985年)の挿入曲「夜へ…」も収録されている。映画の中では、映像のBGMというスタイルではなく、名美(速水典子)とタクシー運転手の村木(寺田農)の最初の出会いのシーンに流れ、この曲のタイトルも知らない名美に、村木はさりげなくこの曲の入ったLPレコードをプレゼントしているのだ。

レコードのジャケット写真までは見せはしないが、ひとり孤独な部屋で名美がターンテーブルに回るLPレコードに針を落とし、この山口百恵の「夜へ…」をしみじみ聴く。そんな孤独なヒロイン・名美の心象風景を表わす楽曲として使われる、阿木耀子作詞の世界は、「修羅 修羅 阿修羅 修羅」「処女 処女 少女 処女」~「許して 行かせて…」なのである。

ラブホテル 

▲ 映画『ラブホテル』(1985年、監督/相米慎二)

さらにDISC2で注目すべき作詞家は、「横須賀恵」こと山口百恵本人である。収録されているのは「DANCIN' IN THE RAIN」(作曲・浜田省吾)と、「想い出のストロベリーフィールズ」(作曲・杉真理)の2曲。最近しつこく聴いているので、かなり気持ち的にも傾斜しているが、「DANCIN' IN THE RAIN」は私の大好きなモモエ曲の「曼珠沙華」にも匹敵する曲だと思っている。うっとうしい梅雨の時期に入るが、今年はこのモモエ曲で凌げそうだ。

最後に、この「DANCIN' IN THE RAIN」の作詞について。映画ファンの私が大きく気になるのは、作詞家・横須賀恵はミュージカルの有名映画『雨に唄えば』(1952年)を知っていたか、あるいは見ていたかということ。そして、山口百恵のファンとしては10代のこの頃に、この詞にあるような男性との「別れ」を経験しているのか、という実に下世話な興味です。

私のブログを読んでいる方で山口百恵のファンの方は、おそらく片手で足りるのでしょうが、もし気が向けば、以下のクエスチョンにどうぞお答えください。首を長くして待ちますから。

Q1.作詞家・横須賀恵は「DANCIN' IN THE RAIN」を書いている時に、ミュージカル映画『雨に唄えば』(SINGIN' IN THE RAIN」)をすでに知っていたと思うか。

Q2.「DANCIN' IN THE RAIN」の作詞を書いている時に、同じような恋愛(別れ)の実体験が、作詞者(横須賀恵)本人にあったと思うか、どうかです。

雨に唄えば 

▲ 映画『雨に唄えば』(1952年、監督/ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン)


DANCIN' IN THE RAIN


Dancin' in the rain
霧のような 雨に流れて街は
哀しい程 静けさだけ 漂っていた
Dancin' in the rain
終ったのね 暖めあった夢
言葉もなく 見送るしか
出来ない 今では

旅に出るわ 私ならば
気づかいなどいらない
倖せな想い出を
抱きしめれば 独りでも生きて行けそう
お願い たったひとことでいいの
あの人に伝えて
“愛していたかった”と

Dancin' in the rain
幕切れには 似合いすぎる雨だわ
軽くほゝを つたわるのは 涙じゃないの
Dancin' in the rain
道行く人 ふり返る事もなく
取り残され 歩けなくて
すがる場所もない

朝が来れば 涙だって
乾いて行くものだわ
哀しすぎる別離も
夢のように通りすぎた 過去のひとコマ
お願い たったひとことでいいの
あの人に伝えて
“愛していたかった”と

 
作詞/横須賀恵、作曲/浜田省吾、編曲/Barry Fasman (アルバム「L.A.Blue」1979年7月)


 

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