ようやく辿り着いた2月鑑賞映画の最後のブログ記事です。鑑賞日も劇場もジャンルも異なります。1本目の映画『BLUE GIANT』は、2013年から小学館の「ビッグコミック」に連載開始した石塚真一の人気漫画をアニメ映画化。音楽を担当したのは上原ひろみで、劇中曲も演奏しています(109シネマズ名古屋、シニア当日1,200円)。

 

2本目の映画『エゴイスト』は、エッセイスト高山真の自伝的小説「エゴイスト」を『トイレのピエタ』の松永大司監督が映画化。主人公の浩輔を鈴木亮平、その“恋人”である龍太を宮沢氷魚が演じています、龍太の母親を演じる阿川佐和子が、思っていた以上に重みのある役柄でした。伏見ミリオン座(シニア会員1,100円)。グッド!

 

BLUE GIANT

『BLUE GIANT』公式サイト

 

以下は映画『BLUE GIANT』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(ミヤモトダイ)。雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。卒業を機にジャズのため、上京。DASH!

 

高校の同級生・玉田俊二(タマダシュンジ)のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(サワベユキノリ)と出会う。大は雪祈をバンドに誘う。はじめは本気で取り合わない雪祈だったが、聴く者を圧倒する大のサックスに胸を打たれ、二人はバンドを組むことに。そこへ大の熱さに感化されドラムを始めた玉田が加わり、三人は“JASS”を結成する。―― 
 

BLUE GIANT BLUE GIANT

 

楽譜も読めずジャズの知識がなくても、ひたすらに全力でサックスを吹いてきた大。幼い頃からジャズにすべてを捧げてきたピアニスト雪祈。そして、大から刺激を受けてドラマーとしての練習を開始する初心者の玉田。トリオの目標は、日本最高のジャズクラブ「So Blue」に出演し、日本のジャズシーンを変えること。 グー

 

無謀と思われる目標に、必死に挑みながら成長していく “JASS”は、次第に注目を集めるようになる。「So Blue」でのライブ出演にも可能性が見え始め、目まぐるしい躍進がこのまま続いていくかに思えますが、思いもよらない出来事により窮地に…。

 

二十歳前後の男性3名のジャズ・トリオ。世界のジャズ・シーンの高みを目指すサックス奏者の大の“大志”が原動力です。個人的には、彼からの刺激でジャズは“カッコエエ!”とドラムの演奏を始める玉田が印象的です。原作のコミック本は読んでいませんが、音楽のあるアニメ映像となり、作品は仕上がったのではないでしょうか。パー

 

(2023年、監督/立川譲、脚本/NUMBER 8、原作/石塚真一、総作画監督/高橋裕一、美術監督/平柳悟、編集/廣瀬清志、音楽/上原ひろみ)

BLUE GIANT

 

 

 

                                  

 

エゴイスト

『エゴイスト』公式サイト

 

以下は映画『エゴイスト』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

14 歳で⺟を失い、⽥舎町でゲイである⾃分を隠して鬱屈とした思春期を過ごした浩輔。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、仕事が終われば気の置けない友人たちと気ままな時間を過ごしている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである⺟を⽀えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太。

 

自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きている浩輔と、最初は戸惑いながらも浩輔から差し伸べられた救いの手をとった、自分の美しさに無頓着で健気な龍太。惹かれ合った2人は、時に龍太の⺟も交えながら満ち⾜りた時間を重ねていく。―― 音譜

 

エゴイスト エゴイスト

 

この映画の予告編は、かなり長いこと見ていた気がしますが、鈴木亮平と宮沢氷魚が共演した“ボーイズラブ”の映画という理解以上になることはありませんでした。作品を見ると、幼い時に母を失った浩輔にとっては、⺟に寄り添う龍太をサポートしながら、二人の愛し合う時間を持つことが、かけがえのないことだったと思えます。

 

阿川佐和子が演じる龍太の母親との仲睦まじい交流も描かれる中、彼らの前に「思いもよらない運命」が訪れることになる。映画の内容の告知からは、この運命的な事件については何も触れていません。私もネタバレ的な説明は避けます。個人的には、この事件以降のドラマの内容が“ボーイズラブ”の恋愛描写よりも面白かったです。パー

 

(2023年、監督・脚本/松永大司、脚本/狗飼恭子、原作/高山真、撮影/池田直矢、美術・装飾/佐藤希、編集/早野亮、音楽/世武裕子)

エゴイスト

 


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