「午前十時の映画祭12」公式サイト

 

今年度の「午前十時の映画祭」、当初はスクリーン未見の上映作品はすべて見に行こうと固い決意をしたつもりでしたが、『アルマゲドン』『マトリックス』シリーズと鑑賞スルーとなる作品が続きました…。歯止めをかけるべく出かけたのが、今回のブルース・ベレスフォード監督の映画『ドライビング Miss デイジー』(1989年)。

 

日本での公開は1990年ですが、アメリカ国内では1989年に公開されており、同年度のアカデミー賞で作品賞、主演女優賞、脚色賞、メイクアップ賞で受賞を果たしています。デイジーを演じたジェシカ・タンディの80歳での主演女優賞の受賞は凄いのですが、作品賞の受賞を受けながら監督賞へのノミネートがないという“椿事”を生んだ作品でもあります。劇場はミッドランドスクエアシネマ(シニア当日1,200円)。グッド!

 

ドライビング Miss デイジー

ドライビング Miss デイジー』(1989年、監督/ブルース・ベレスフォード、原作・脚本/アルフレッド・ウーリー撮影/ピーター・ジェームズ、美術/ヴィクター・ケンプスター、音楽/ハンス・ジマー)

 

以下は「午前十時の映画祭12」の公式サイトに記載されている映画ドライビング Miss デイジーの紹介ストーリーと解説です。

 

1948年、ジョージア州アトランタ。元教師のユダヤ系老婦人デイジー(ジェシカ・タンディ)は、ある日、買い物に出かける途中、隣家の垣根に車を突っ込んでしまう。息子のブーリー(ダン・エイクロイド)は、母親のために初老の黒人運転手ホーク(モーガン・フリーマン)を雇う。初めは意固地にホークを拒絶していたデイジーだったが、彼の真面目な仕事振りと正直な人柄に魅かれ、どこへ行くにもホークの運転する車に乗るようになるー。

 

1987年度ピューリッツァー賞・演劇部門を受賞したアルフレッド・ウーリーの戯曲の映画化。1940年代から公民権法が施行された1970年代のアメリカ南部を舞台に、老齢のユダヤ系未亡人とアフリカ系運転手の交流を描いたヒューマン・ドラマ。アカデミー賞9部門にノミネートされ、作品賞、ジェシカ・タンディの主演女優賞ほか4部門を受賞した。クラッカー

 

ドライビング Miss デイジー

 

映画の舞台は、アメリカ合衆国の南東部に位置するジョージア州アトランタ。人種差別が法的に許されていた1948年から映画は始まり、公民権法が施行された後の1973年までのおよそ四半世紀を描きます。理知的でありながら偏屈な面のあるユダヤ系未亡人デイジーとアフリカ系黒人の運転手ホークとの交流が綴られていきます。音譜

 

ホークが運転するキャデラックで州外に初めて出かけたのは1950年代のことですが、二人を怪しんだ警察官から、黒人さらにはユダヤ人に対する人種的な偏見の言葉を浴びせられます。また、キング牧師の夕食会への参加をめぐっては、デイジーの中にある常識化した“偏見”をホークが静かに指摘し抗議する様子も描かれます。

 

1960年代のアメリカ南部へのドライブで、人種的な偏見を描いた作品といえば4年ほど前に『グリーンブック』という映画がありました。こちらは運転手が白人のヴィゴ・モーテンセンですから、車内での立場は真逆です。とはいえ、車内での空間を共有した二人の人物が心を通わせる展開はよく似ています。四半世紀の時を経て迎える『ドライビング Miss デイジー』のエンディングは、実に心温まるものでした。パー

 

ドライビング Miss デイジー

 


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