ショーシャンクの空に

 

1995年に日本で初めて公開されて以来、27年の時を経た今でもなお映画ランキングで上位にランクインし、世代を超えて人々の支持を受けている作品『ショーシャンクの空に』。原作スティーヴン・キングですから、もっと早い時期にスクリーン鑑賞しておくべきでしょうが、今回の4Kデジタルリマスター版が初のスクリーン鑑賞です。

 

長年ショーシャンク刑務所に入っている囚人レッドと無実の罪で収監された元銀行副頭取アンディの友情を軸に、アンディが巻き起こす数々の“奇跡”が描かれます。アンディ役をティム・ロビンス、全体のナレーションと“調達屋”レッドをモーガン・フリーマンが演じています。ミッドランドスクエアシネマ2(シニア当日1,200円)。グッド!

 

ショーシャンクの空に ショーシャンクの空に

 

映画の舞台は、監視と指導の体制の厳しいショーシャンク刑務所。無実の罪で刑務所に収監された銀行の副頭取、アンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)は、所内の荒くれたちから暴行され、生傷が耐えない日々を送っています。パンチ!

 

ある日、屋根の修理作業に駆り出されたアンディは、作業中の仲間たちへのビールを報酬に、ハドレー刑務主任(クランシー・ブラウン)の遺産相続問題の解決策と必要書類の作成を申し出る。その結果、囚人たちはビールにありつき、アンディに一目置くようになる。そして、所内の人間にとって欠かせない“人財”になるのですが…。

 

ショーシャンクの空に

 

作品を見終えれば、どこまでも希望を失わなかった男の“脱獄”の物語であり、過酷な状況の中で生まれた男たちの“友情”の物語だといえるように思います。刑務所からの下水道を突き抜けて、脱獄を見事に果たすアンディ。その直後の映像は作品のビジュアルにも使われていますが、直前まではしこたま糞尿にまみれていたわけです…。あせる

 

スティーヴン・キングの原作の映画化は、キングの本道ともいうべきホラーの世界で“成功”といえるものは少ないように思います。スタンリー・キューブリックが監督した『シャイニング』も、原作者キングはあまり気に入らなかったと聞きます。

 

その一方、キングが自身の若き日を投影したようなノスタルジックな中編は、映像化されると評価は高い。ロブ・ライナーが監督した『スタンド・バイ・ミー』、そしてフランク・ダラボン監督の本編。キングの原作は「刑務所のリタ・ヘイワース」ですが、マリリン・モンローとラクエル・ウェルチの登場はちょっと嬉しかったです。パー

 

(1994年、監督・脚本/フランク・ダラボン、原作/スティーヴン・キング、撮影/ロジャー・ディーキンス、美術/テレンス・マーシュ、音楽/トーマス・ニューマン)

ショーシャンクの空に

 


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