6月に突入しました。5月の劇場鑑賞のまとめをしておきます。5月の後半に見た映画は以下の10本の映画で、5月はトータルで24本のスクリーン鑑賞でした。本日のブログ記事は、名古屋シネマテークの「伝説的映画監督、原將人 特集上映」で見た原將人監督の『20世紀ノスタルジア』。名古屋シネマテーク(シニア会員1,000円)。グッド!

 

 @伏見ミリオン座

『生きててよかった(2022年、監督/鈴木太一)

『グロリアス 世界を動かした女たち』(2020年、監督/ジュリー・テイモア)

『20歳のソウル』(2022年、監督/秋山純)

 @ミッドランドスクエアシネマ

『死刑にいたる病(2022年、監督/白石和彌)

『シン・ウルトラマン』(2022年、監督/樋口真嗣)

 @名演小劇場

『マッド・マックス 怒りのデスロード』(2015年、監督/ジョージ・ミラー)

『パプリカ』(2006年、監督/今敏)

 @ミッドランドスクエアシネマ2

『バニシング 未解決事件(2021年、監督/ドゥニ・デルクール)

 @シネマスコーレ

『たまらん坂』(2019年、監督/小谷忠典)

デス・プルーフ in グラインドハウス(2007年、監督/クエンティン・タランティーノ)

 

 

1973年にインディーズ映画の傑作と語り継がれる『初国知所之天皇』を発表している原將人。今回スクリーン鑑賞した広末涼子の映画デビュー作『20世紀ノスタルジア』(1997年)以後、商業映画と距離を置きインディペンデントな映画作りを続けています。今回は25年ぶりの劇場公開作『焼け跡クロニクル』に合わせての特集上映です。

 

20世紀ノスタルジア

 

広末涼子が演じる遠山杏は放送部に所属する高校2年生。ある日、自分を宇宙人だと名乗る不思議な転校生・片岡徹(圓島努)と出会い、「一緒に映画を撮ろう」と誘われる。徹は自らを宇宙人チュンセと名乗り、杏をポウセと名付け、2人は意気投合する。

 

2人は夏休みを使って、滅亡へと向かう地球人の記憶を集めて映画にしようと東京中を撮影して回る。一応はラストシーンまでは撮影するのだが、映画を完成させることなく、徹は突然にオーストラリアへ転校してしまう。2学期になり、徹とは音信不通の状態が続き、やる気を失っている杏ですが、映画の編集作業を再開することになる。DASH!

 

20世紀ノスタルジア

 

徹が残した未編集テープを見ることで、次第にやる気が戻ってくる杏。彼女はカメラを手に街へ出て追加撮影を行い、納得できなかったラストシーンも変更して映画を完成させます。そして、その作品を見た徹が日本に戻り、2人は再会するのです―。音譜

 

私は1970年代の高校の頃より映画見を本格的に始め、大学時代は映画サークルにも所属していましたから、原將人という人物の名はしっかり記憶されています。とはいえ、恥ずかしながらその映像作品をスクリーン鑑賞するのは初めてでした。

 

この映画は、女優・広末涼子の映画デビュー作ということで話題性の高い作品です。ビデオカメラを手に1990年代の東京の風景を撮って回る高校生の男女。恋愛感情よりも友情が勝っているような不思議な状況の中、広末涼子がきらめくような魅力を発揮しています。35mmフィルムによる上映は、作品の“らしさ”に繋がっていました。パー

 

(1997年、監督・脚本・音楽/原將人、脚本/中島吾郎、撮影/馬場順一、照明/金子高士、録音/浦田和治、美術/丸尾知行編集/宮島竜治)

20世紀ノスタルジア

 


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