落語にさほどの興味はありませんが、ほとんどテレビを見なくなった今も
テレビ番組でたまに見るのは長寿番組の「笑点」だったりします。
私の見ていた「笑点」の司会者といえば、まず“落語家”外の三波伸介で、
その後の三遊亭圓楽(5代目)、桂歌丸といった師匠になります。
そんな私が、昨日の快楽亭ブラック師匠のアメブロの記事を見て、
タイミングよく行われる名古屋での独演会に、思いつきでふらりと出かけました。
映画好きの私のブラック師匠に対するイメージは、とにかく日本映画偏重の
名うての映画鑑賞人というもので、
岐阜の「ロイヤル劇場」の幕間、その姿をお見かけしたことがあります。
その個性的な風貌ゆえに見間違えてはいないと思いますが、
その時の上映作品は小林正樹監督の『人間の條件』だったはずです。
▲映画『人間の條件』(監督/小林正樹、主演/仲代達矢)
大きな手術の話を前フリにして、およそ2時間で2席の独演会(当日3,000円)。
壇ノ浦の夜枕合戦を演じて見せるエロ話や、トランクス一枚になる
高座の進め方など、“初ブラック高座”の私としては大いに面白く…。
それにしても上半身を晒せば、術後の痕も生々しいわけですよ。
それすらも笑いのネタにする師匠の姿に、ある種の“凄み”を感じました。