きまじめ楽隊のぼんやり戦争

『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』公式サイト

 

若手映画作家を支援する「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」の一環である「長編映画の実地研修」として製作された映画『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』。東京フィルメックスで審査員特別賞を受賞しているとのことですが、私は監督・池田暁の名前を初めて知りました。

 

長編第2作『山守クリップ工場の辺り』がロッテルダム国際映画祭、バンクーバー国際映画祭でグランプリを受賞するなど、国際的に高い評価を得たという池田監督にとっては長編第4作目の映画。今回の作品が初めての商業映画での劇場公開となりますが、不条理な時代の多様な人物を描くコメディ作品。劇場は伏見ミリオン座(10ポイント獲得の無料鑑賞)。グッド!


きまじめ楽隊のぼんやり戦争 きまじめ楽隊のぼんやり戦争

 

以下は『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

一本の川を挟んで「朝9時から夕方5時まで」規則正しく戦争をしている二つの町。津平町に暮らす露木(前原滉)は、真面目な兵隊だ。朝から川岸に出勤し、お昼は気まぐれなおばさん(片桐はいり)の定食屋。夕方になれば、物知りなおじさん(嶋田久作)の煮物を買って帰って、眠るだけ。川の向こうの太原町をよく知るひとはいない。だけど、とてもコワイらしい。ある日突然、露木が言い渡されたのは、音楽隊への人事異動 !?

 

きまじめ楽隊のぼんやり戦争

 

いつの時代でもない、架空の町。この町は川の向こう岸にある町と、目的もわからない戦争を何十年も続けています。毎日、朝9時から夕方5時までが戦争の時間。規則的に町で兵隊として暮らす露木ですが、やがて向こう岸から聴こえてきた音楽に心ひかれるようになる。そんな中、町に新しい兵器と部隊が来るという噂が広まり、彼らの生活は変化していく。ドンッ

 

目的を忘れ、まったく知らない相手と毎日戦争をしている町を舞台に、そんな日々をなんの疑問もなくやり過ごす人々の日常を、独特のテンポで描いている作品。石橋蓮司や竹中直人の他、嶋田久作、片桐はいり、きたろう、橋本マナミら、個性的な役者が登場しますが、誰もが揃って没個性的な芝居を繰り広げます。不思議なリフレインの芝居が続きますが、その不条理な世界にユーモアを感じるか…。コメディとしての好き嫌いの結論は早くに出ます。パー

 

(2020年、監督・脚本・編集・絵/池田暁、撮影/池田直矢、照明/加持通明、録音/下元徹、美術/神田諭、音楽/かみむら周平)

きまじめ楽隊のぼんや戦争

 


にほんブログ村