伏見ミリオン座で連続鑑賞した外国映画2本。ドキュメンタリー映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』はハリウッド映画を支えてきたスタントウーマンにスポットを当て、その闘いの歴史とプロフェッショナリズムに迫った作品。『ワイルド・スピード』シリーズの女優ミシェル・ロドリゲスが製作総指揮に名前を連ね、作品にも登場しています。

 

映画『ソング・トゥ・ソング』は、『名もなき生涯』『トゥ・ザ・ワンダー』『天国の日々』『ツリー・オブ・ライフ』などを手がけてきた名匠テレンス・マリックの新作。ルーニー・マーラ、ライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダー、ナタリー・ポートマンという豪華な顔ぶれの俳優陣、撮影は『ゼロ・グラビティ』などで3度のアカデミー賞を受賞したエマニュエル・ルベツキだったのですが…。伏見ミリオン座(10ポイント獲得の無料鑑賞と、シニア会員1,100円)。グッド!

 

スタントウーマン 

『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』公式サイト

 

以下は映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

―― 1960年代には映画産業で活躍するスタントウーマンたちがいた。しかし、彼女たちは、当時設立されたSTUNTMEN’S ASSOCIATIONに所属させてもらえなかった。そこで彼女たちは、自らの手で“STUNTWOMAN ASSOCIATION OF MOTION PICTURES”を設立し、その地位向上のために尽力した。パンチ!

 

スタントパフォーマーたちの世界には”Wigging”という言葉がある。これは女性役のスタントをスタントウーマンではなくカツラ(ウィッグ)をつけたスタントマンが務める事を指す。彼女たちは、古くから現場でそういった場面に直面してきた歴史がある。ベテランスタントウーマンとして活躍するデヴン・マクネアは、“Wigging”は雇用機会を奪うものであると声をあげた。――

 

スタントウーマン  スタントウーマン 

 

デヴン・マクネアの発言は多くのメディアで取り上げられ、“スタントウーマン”という仕事に耳目を集めることになります。男性中心のスタントパフォーマーの世界で自分たちの地位や権利を守るべく闘い続けてきた“スタントウーマン”たち。そういえば、男性同士の肉弾アクションと変わることのない女性同士のアクション、そんなに以前からあったわけではないですね。

 

映画『トゥルーライズ』『ワイルド・スピード』『マトリックス リローデッド』などの作品に参加した多くのスタントウーマンたちの証言。その映像シーンを映し出しながら、わずかな時間のアクションシーンの裏側に迫ります。日々のトレーニングに支えられた準備の段階、撮影において危険を回避するためのプロフェッショナルな意識。その上で大胆な演技を見せているわけです。その繊細にして大胆な行動の仕方は、まさに“スタントウーマン”ならではです。パー

 

(2020年、監督/エイプリル・ライト、製作総指揮/ミシェル・ロドリゲス、原作/モリー・グレゴリー、脚本/ネル・スコベル、撮影/スベトラーナ・スベトゥコ)

スタントウーマン 

 

                                                 

 

ソング・トゥ・ソング

『ソング・トゥ・ソング』公式サイト

 

以下は映画『ソング・トゥ・ソング』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

音楽の街、オースティン。何者かになりたいフリーターのフェイ(ルーニー・マーラ)は、成功した大物プロデューサーのクック(マイケル・ファスベンダー)と密かに付き合っていた。そんなフェイに売れないソングライターBV(ライアン・ゴズリング)が想いを寄せる。ラブラブ


一方、恋愛をゲームのように楽しむクックは夢を諦めたウェイトレスのロンダ(ナタリー・ポートマン)を誘惑。愛と裏切りが交差するなか、思いもよらない運命が4人を待ち受けていた…。

 

ソング・トゥ・ソング ソング・トゥ・ソング

 

アメリカで指折りの音楽の街オースティンで、それぞれに幸せを探す4人の男女の人生が交差する話(のよう…)。個性豊かな4人を演じるのはルーニー・マーラ、ライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダー、ナタリー・ポートマン。さらにケイト・ブランシェットも登場していた。主役クラスの面々が共演を果たした豪華な作品でありながら、何というか“残念”な作品。

 

事前に作品の予備知識を仕入れない私ですが、このテレンス・マリックの作品が「2017年」の製作というのは、鑑賞前にちょっと気になりました。本来、話題作や注目作であれば、ここまで日本公開に時間はかからないのではないか…と思ったわけです。今までに見ているマリック作品の印象から、今回も流麗な映像で“かったるい”時間を過ごすのかと思っていたら、その通りになってしまいました…。マリック作品にマジックはなく、マリックあるのみです。パー

 

(2017年、監督・脚本/テレンス・マリック、製作/ケン・カオ、撮影/エマニュエル・ルベツキ、美術/ジャック・フィスク、音楽/ローレン・マリー・ミクス)

ソング・トゥ・ソング

 


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