影踏み

『影踏み』公式サイト

 

公開時に見逃していた山崎まさよし主演、篠原哲雄監督の映画『影踏み』を名古屋駅西のシネマスコーレの上映で見ました。私にとっては山崎まさよしの出演する映画、篠原哲雄監督がメガホンを取った映画、いずれも初めてのスクリーン鑑賞。本編の鑑賞については、原作が「半落ち」「クライマーズ・ハイ」「64 ロクヨン」などで知られる作家・横山秀夫の小説だったことが大きな動機になっていると思います。劇場はシネマスコーレ(シニア会員1,000円)。グッド!

 

影踏み 影踏み

 

以下は映画『影踏み』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

世間のルールを外れ、プロの窃盗犯として生きてきた真壁修一(山崎まさよし)。ただの「空き巣」とは違う。深夜に人のいる住宅に忍び込み、現金を持ち去る凄腕の「ノビ師」だ。証拠も残さず、取り調べにも決して口を割らない。高く強固な壁を思わせるそのしたたかさで、地元警察からは「ノビカベ」の異名で呼ばれていた。グー

 

ある夜、真壁は偶然侵入した寝室で、就寝中の夫に火を放とうとする妻(中村ゆり)の姿を目にする。そして彼女を止めた直後に、幼なじみの刑事・吉川聡介(竹原ピストル)に逮捕されてしまう。2年後、刑期を終え出所した真壁は、彼を「修兄ィ」と慕う若者・啓二(北村匠海)と共に、気がかりだった疑問について調べ始める。――

 

影踏み

 

真壁の何よりの疑問は、あの夜、なぜ自分は警察に補捉されてい たかということ。その謎を探るために、現場で夫を殺そうとしていた妻・葉子の行方を追います。真壁に対して一途な思いを抱く恋仲の久子(尾野真千子)が止めるのを振り切り、自らの流儀で真実に迫っていく真壁。やがて事件と裏社会を結ぶ線が見えてきた矢先、新たな事件が起こることになる。あせる

 

横山秀夫の小説といえば、警察内の人間模様に主眼を置いた作品がまず思い浮かびますが、この作品は泥棒という犯罪者を主人公にした異質の作品です。その主役を担っているのがミュージシャンの山崎まさよしで、彼は映像作品の音楽も担当し、主題歌も歌っています。

 

劇場鑑賞していて、やはり大きく戸惑ったのが山崎まさよしと北村匠海の関係の描写でしょうか。この二人が実は双子で、山崎にとっては北村は20年以上前に亡くなった弟であることがわかります。また、久子を交えて“三角関係”だったこともわかってきます。このあたりの人間関係の描写の難しさは、エンディングに至ってより際立っていたように思います。横山秀夫の原作小説を読んでいませんが、もしかしたら映像化しづらい作品だったのかもしれません。パー

 

 

(2019年、監督/篠原哲雄、脚本/菅野友恵、原作/横山秀夫、撮影/上野彰吾、美術/野々垣聡、編集/村上雅樹、音楽/山崎将義)

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