1月の終盤の平日に名古屋駅西のシネマスコーレで連続鑑賞した日本映画の"2本立て"記事です。1本目の映画『ミドリムシの夢』は演出家・蜷川幸雄の下で修行を積み、本編が長編デビューの真田幹也の監督作品。2本目の映画『スペシャルアクターズ』は、『カメラを止めるな!』で社会現象を巻き起こすほどのヒットを飛ばした上田慎一郎監督の劇場長編第2弾。いずれも東京が舞台のコメディ的な作品。シネマスコーレ(シニア会員1,000円×2)。グッド!

 

ミドリムシの夢

『ミドリムシの夢』公式サイト

 

以下は映画『ミドリムシの夢』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

2人組で駐車違反を取り締まっている駐車監視員(ミドリムシ)のマコト(富士たくや)とシゲ(ほりかわひろき)。2人は毎日のように、ミドリムシ!税金泥棒!と罵られている。真面目なマコトは女子供構わずに厳しく取り締まるが、一方のシゲは女に弱くいい加減。


そんな凸凹コンビの2人に、深夜勤務の話が舞い込む。とある夜、駐車違反を見つけ通常通り違反切符を切った2人は予期せぬ事件に巻き込まれていくのであった…。メラメラ

 

ミドリムシの夢 ミドリムシの夢

 

街中の駐車違反を取り締まる駐車監視員が緑色の服を着ていることから“ミドリムシ”と呼ぶのは、おそらく東京だけのことではないかと思いますが、どうなんでしょうか。私が仕事に長年通う名古屋の街にも駐車監視員はいますが、制服はこの映画のような鮮やかな緑ではないと思います。いずれにしても"ミドリムシ"の表現には、蔑みの感情が強く潜んでいます。グー

 

2人組で駐車違反を取り締まるマコトとシゲは、毎日のように「ミドリムシ」「税金泥棒」とドライバー達から罵られています。それでも真面目なマコトは誰に対しても厳しく取り締まりを行いますが、シゲは相手が若い女性だったりするといい加減…。映画は、この2人が新宿での深夜勤務に従事することになり、様々な人物と遭遇する"ひと夜"のドタバタ劇を描いています。

 

監視員マコトを演じているのは『スペシャルアクターズ』にも出演している富士たくや。だらしないが憎めない相棒シゲを『かしこい狗は、吠えずに笑う』の教師役・ほりかわひろきが演じています。彼らとは異なる事情で都会の生活に疲れていたような人物が"ミドリムシ"と出会ったこの夜、新宿の街を懸命に走り、やがて都会で生き直すこと決意するわけ…です。パー

 

(2019年、監督/真田幹也、脚本/太田善也、撮影・照明/島根義明、録音/田中秀樹、編集/深野光洋、音楽/タカタタイスケ)

ミドリムシの夢

 

                                                 

 

スペシャルアクターズ

『スペシャルアクターズ』公式サイト

 

以下は映画『スペシャルアクターズ』公式サイトに記載の紹介ストーリーです。

 

超能力ヒーローが活躍する大好きな映画を観てため息をつく売れない役者の和人(大澤数人)。ある日、和人は数年ぶりに再会した弟(河野宏紀)から俳優事務所「スペシャルアクターズ」に誘われる。そこでは映画やドラマの仕事の他に、依頼者から受けた相談や悩み事などを役者によって解決する、つまり演じることを使った何でも屋も引き受けていた。

 

そんなスペアクに、”カルト集団から旅館を守って欲しい”という依頼が入る。ヤバ目な連中相手に計画を練り、演技練習を重ねるスペアクの役者たち。しかし、和人にはみんなに内緒にしている秘密があった。極限まで緊張すると気絶してしまうのだ。あろうことか、このミッションの中心メンバーにされた和人。果たして、和人の運命やいかに !?

 

スペシャルアクターズ スペシャルアクターズ


この映画は「作家主義」×「俳優発掘」を揚げ、2013年に始動した「松竹ブロードキャスティングオリジナル映画プロジェクト」の第7弾の作品になります。2018年の日本映画界で爆発的なヒットとなった映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、その注目の劇場長編映画第2弾でもあります。前作がブーム的なヒットとなっただけに、本作はやはり分が悪いですね。あせる

 

主人公が在籍することになった「スペシャル・アクターズ」は映画やドラマといった仕事以外に、日常で演じることを要求される仕事も請け負う、何でも屋的な業務を行っていた。そんな中、カルト集団から旅館を守ってほしいという依頼が事務所にあり、和人はこのミッションの中心メンバーとなるのです。しかし、彼には誰にも話していない秘密、役者としての致命的な弱点がある。それは緊張が極限まで達すると、意識を失い気絶してしまうというものだった…。

 

"スペアク”の役者たちは旅館乗っ取りをもくろむ集団への対策のために計画とシナリオを練り、演技の練習を重ねていく。しかし、集団とのやり取りの重要な局面になると、和人の持病ともいうべき"気絶"が発生し、ドラマはハラハラドキドキの展開になるのです。笑いとサスペンスがブレンドされた作品ですが、『カメ止め』の監督らしく最後に大きな"ヒネリ"があります。パー

 

(2019年、監督・脚本・編集/上田慎一郎、撮影/曽根剛、照明/本間光平、録音/宋晋瑞、美術/秋元博、音楽/鈴木伸宏、伊藤翔磨)

スペシャルアクターズ

 


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