午前十時の映画祭

「午前十時の映画祭10」公式サイト

 

今年度の第10回目が“ファイナル”となる「午前十時の映画祭」が始まりました。オープニングの作品はスティーヴン・スピルバーグ監督の代表作『未知との遭遇』(1977年)のファイナル・カット版。今回の映画祭のスタートは「スピルバーグ三大傑作」というテーマで、本編の後には『JAWS/ジョーズ』(1975年)、そして『E.T.』(1982年)が各2週間の上映期間で続きます。

 

1970年代の高校生の頃に映画館通いを始めた私にとっては、自分自身の“原点映画”とも言える『JAWS/ジョーズ』、そして『未知との遭遇』などはいずれも公開当時にリアルタイムで見ています。今年でラストとなりますから“映画祭”ではスクリーン未見の作品はできれば逃さずに見たいです。さらに若き日に見たままで“忘却の彼方”のような状態になっている作品もできる限り見ようと思っています。 劇場はミッドランドスクエアシネマ(シニア当日1,100円)。グッド!

 

未知との遭遇

『未知との遭遇』(1977年、監督・脚本/スティーヴン・スピルバーグ、撮影/ヴィルモス・ジグモンド、ラズロ・コヴァックス、音楽/ジョン・ウィリアムズ、編集/マイケル・カーン)

 

以下は「午前十時の映画祭10」の公式サイトに記載されている映画『未知との遭遇』の紹介ストーリーと解説です。

 

砂嵐吹き荒れるソノーラ砂漠。第二次世界大戦中、行方不明になっていた戦闘機群が姿を現した。機体は真新しく、しかし乗務員の姿はない―。インディアナポリス航空センターのモニターに正体不明の機影が映し出され、TWA機から未確認飛行物体を見たと通信が入る―。夜のインディアナ州。電気技師のロイ(リチャード・ドレイファス)は、地域一帯の停電を調べるため車で移動していたが、突如強烈な光に包まれ、車内に超常現象が発生した―。メラメラ

 

未確認飛行物体[UFO]から地球に降り立った異星人と人類との〈第3種接近遭遇〉を描いて全世界にセンセーションを巻き起こしたSF超大作。5音階のメロディが奏でられまばゆい光と色彩が乱舞するクライマックスが圧倒的な興奮と感動を呼ぶ。今回上映されるのは、2017年にアメリカで初上映された公開40周年記念4Kリマスター版。

 

未知との遭遇

 

アメブロを始めて10年近くになります。スタートした頃は映画に限らず、いろいろなカルチャー的なことを綴ろうと心掛けましたが、中途半端な状態だったように思います。若い頃に劇場鑑賞した映画を“記憶”と手もと資料で記事にする際には、60年代→「あの映画」、70年代→「この映画」、80年代→「その映画」とタイトルに表現。その微妙なニュアンスがご理解いただけると嬉しいのですが、そんなことが理解できるのは同世代でも数少ないように感じた次第。あせる

 

その当時、この『未知との遭遇』も記事化していますが、今回およそ40年ぶりのスクリーン再見を終えて、7年ほど前に公開当時の“記憶”をもとに書いた自分の記事を読み直しました。その拙い記事の中で、私は本編を“ファンタジー”色の強い作品と捉えていましたが、それはラストの印象が強く残っていたからで、今回の劇場鑑賞でその解釈を見直すことになりました。

 

デビルスタワーに対する“想い”にとらわれるリチャード・ドレイファス扮するロイ。その常軌を逸した行動に、寛容だった妻(テリ-・ガー)も3人の子供を連れて家を出てしまう。やがて謎の飛行物体に息子を連れ去られたジリアン(メリンダ・ディロン)と行動を共にするようになり、軍が出動している厳戒態勢のデビルスタワーに進入し、「第三種接近遭遇」に立ち会うのです。

 

リチャード・ドレイファス扮するロイを中心に据えて物語を捉えると、デビルスタワーに辿り着くまでの展開はサスペンスフルなタッチで、娯楽作の醍醐味があります。その上で終盤には、目を奪うような圧倒的なマザーシップの映像が展開する―。とはいえ、夫に宇宙に去られた妻はまだ幼い子供を3人も抱えて、これからが大変…なんて余分なことを考えてしまいました。パー

 

未知との遭遇

 


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