今日も9月に見ている映画2本のブログ記事です。異なる劇場で異なる日にちに鑑賞した新作映画ですが、いずれも日本映画ということで、強引に“2本立て”にしました。1本目は、直木賞作家・奥田英朗の同名小説を野村周平の主演で映画化した『純平、考え直せ』。ヒロイン役で柳ゆり菜がなかなかの熱演を披露しています。センチュリーシネマ(シニア会員1,000円)。

 

2本目は、日本でも2012年に公開されヒットした韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』の日本版リメイク『SUNNY 強い気持ち・強い愛』。1990年代のヒット曲を全編に散りばめながら、20年の時を越える女同士の友情を綴ります。物語を動かす主婦役を篠原涼子、その女子高時代を広瀬すずが演じています。劇場はミッドランドスクエアシネマ2(シニア会員1,100円)。グッド!

 

純平、考え直せ

『純平、考え直せ』公式サイト

 

以下は映画『純平、考え直せ』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

新宿・歌舞伎町のチンピラ、坂本純平(野村周平)21歳。いつか〝一人前の男〟になることを夢見ながら、組の雑用に追われる日々だ。そんな純平、ある日、対立する組の幹部の命を獲ってこいと命じられる。「これで一人前の男になれる」と気負い立つ純平は、偶然出会ったOLの加奈(柳ゆり菜)と一夜を共にし、つい〝鉄砲玉〟になることを洩らしてしまう。

 

手元には拳銃一丁と数十万円の支度金。退屈を持て余していた加奈は、時代錯誤な純平の情熱に呆れながらも不思議な胸の高鳴りを覚え、決行までの三日間、純平と行動を共にすることに。新宿を見降ろすホテルに泊まり、大好物の焼肉をたらふく食べ、思い切り笑い、そして孤独と不安を慰め合ううちに、ふたりは惹かれ合っていく…。―― ラブラブ

 

純平、考え直せ 純平、考え直せ

 

決行までの3日間を純平と共に過ごすと決めた加奈は、常に手もとにあるスマホから自分の思いやその時々の状況を発信し続けます。そのSNS上での過熱ぶりが、この映画の見どころの半分くらい(?)を構成している気がします。ネット上では忠告や冷やかし、無責任な声援が横溢しますが、やがて純平を思いとどまらせようと歌舞伎町の街にやって来る者もいます。メラメラ

 

新宿の高級ホテルに泊まり、焼肉を食べまくり、体を重ね合わせていく2人。純平の埼玉の田舎町への帰省(?)には2人して出かけ、疎遠だった母親とくつろいだ時間を過ごします。彼への想いが次第に強まる加奈は「鉄砲玉なんかやめて一緒に逃げようか」と誘いますが、「男が一度決めたこと」と純平は聞く耳を持たない。そんな情報がネット上で拡散され続けます。

 

ドラマ上では“純平、考え直せ”の雰囲気がネット上で盛り上がるわけですが、映画を見ている観客の私も、何とか彼の「生きる道」がないのか考えてしまいます…。やがて決行の日を迎えて、純平は加奈のもとから出かけて行きます。その後の“決着”がどうなるのか。『明日に向って撃て!』みたいな描写ですが、気になる方はぜひとも作品をご覧になってくださいませ。パー

 

(2018年、監督/森岡利行、原作/奥田英朗、脚本/角田ルミ、木村暉、吉川菜美、撮影/釘宮慎治、照明/田辺浩、録音/山口満大、音楽/原田智英)

純平、考え直せ

 

                                                  

 

SUNNY 強い気持ち・強い愛

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』公式サイト

 

以下は『SUNNY 強い気持ち・強い愛』の宣伝チラシに記載のコピーと紹介ストーリーです。

 

笑おう、あの頃みたいに――。クラッカークラッカー

 

日本中の女子高生がルーズソックスを履き、空前のコギャルブームに沸いた90年代、そんな時代に青春を謳歌した女子高校生の仲良しグループ“サニー”のメンバー6人は、20年以上の時を経てそれぞれ問題を抱える大人になっていた。

 

専業主婦の奈美(篠原涼子)は、ある日、久しぶりにかつての親友・芹香(板谷由夏)と再会するが、彼女は末期ガンにおかされていた……。「死ぬ前にもう一度だけ、みんなに会いたい」。芹香の願いを叶えるため、奈美が動き出す。梅(渡辺直美)、裕子(小池栄子)、心(ともさかりえ)、そして奈々……。かつての仲間は無事、芹香の前に再集結できるのか はてなマーク

 

SUNNY 強い気持ち・強い愛 SUNNY 強い気持ち・強い愛

 

1990年代、仲良しだった女子高生グループ「SUNNY」のメンバーたち。その中の一人、今は普通の主婦となった奈美がグループのリーダーだった芹香が末期がんに冒され、余命1ヶ月を宣告されていることを知る。高校時代の“ある事件”をきっかけに疎遠になってしまった彼女たちですが、芹香のもう一度メンバーに会いたいという願いを叶えるため行動を始めます。DASH!


あやしい探偵の中川(リリー・フランキー)の力も借りながら、かつての「SUNNY」のメンバーを一人ひとり辿っていく奈美。ただただ楽しかった高校時代から20年以上という歳月を経て、それぞれのメンバーは人生上の悩みや問題を抱える大人の女性になっているわけで、芹香の末期の願いと知らされても素直に再会は果たせません。結局、芹香が亡くなってもその行方すらわからないメンバーもいますが、その葬儀の場で奇跡のような“再集結”が叶うのです。

 

物語を進めていくのは、高校時代は“転校生”の田舎者だった奈美役の篠原涼子。というか回想シーンで彼女を演じる広瀬すずとの共同作業ですね。私は本編のオリジナル版の韓国映画も見ており、この主人公以上に魅力を放っていると感じたのは「SUNNY」というグループのリーダー。命の灯が消えるその日まで、かつての仲間を思いやる気持ちを発揮しているのです。本編では板谷由夏が演じていましたが、当初は真木よう子が演じる予定の役でした。パー

 

(2018年、監督・脚本/大根仁、企画/川村元気、音楽/小室哲哉、撮影/阿藤正一、橋本桂二、照明/高倉進、録音/渡辺真司、美術/都築雄二、編集/大関泰幸)

SUNNY 強い気持ち・強い愛

 

SUNNY 強い気持ち・強い愛

 


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