本日は台風24号の接近もあり「不要不急の外出」を控え、珍しく自宅でちんまりとおとなしくしています。その代わりと言っては何ですが、昨日の土曜日は3本の映画を連続鑑賞しました。9月の後半に15本の映画を見たことになり、9月は月間で29本ビックリマーク 今年、映画館で見た作品数は225本になりました。目標の300本まで、あと75本です。本日の記事はオフビート感覚の音楽コメディ『馬の骨』(監督/桐生コウジ)。名古屋シネマテーク(シニア会員1,000円)。グッド!

 

 @センチュリーシネマ
『1987、ある闘いの真実』(2017年、監督/チャン・ジュナン)

『ヒトラーと戦った22日間』(2018年、監督/コンスタンチン・ハベンスキー)

『純平、考え直せ』(2018年、監督/森岡利行)

 @伏見ミリオン座
『愛しのアイリーン』(2018年、監督/吉田恵輔)

『顔たち、ところどころ』(2017年、監督/アニエス・ヴァルダ)

『野獣死すべし』(1980年、監督/村川透)

『テル・ミー・ライズ』(1968年、監督/ピーター・ブルック)

 @名古屋シネマテーク
『つかのまの愛人』(2017年、監督/フィリップ・ガレル)

『きみの鳥はうたえる』(2018年、監督/三宅唱)

 @名演小劇場
『妻の愛、娘の時』(2017年、監督/シルヴィア・チャン)

『ディヴァイン・ディーバ』(2016年、監督/レアンドラ・レアル)

 @シネマスコーレ
『模倣霊』(2017年、監督/ホ・ジョン)

 @ミッドランドスクエアシネマ
『灰とダイヤモンド』(1958年、監督/アンジェイ・ワイダ)

『クワイエット・プレイス』(2018年、監督/ジョン・クラシンスキー)

 @ミッドランドスクエアシネマ2

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(2018年、監督/大根仁)

 

馬の骨

『馬の骨』公式サイト

 

かつて音楽オーディション番組に出演した過去の栄光を忘れられない中年男性と平成生まれのアイドル歌手との奇妙な交流を描いた映画『馬の骨』。深夜に放送されていた人気番組の「三宅裕司のいかすバンド天国」(通称・イカ天)に、実際に出演経験の過去を持つ桐生コウジが監督を務めていますが、彼自身がバンド「馬の骨」のリーダーであり、この映画で冴えない中年男・熊田を演じている本人です。「イカ天」も30年近くも前のブームなんですね。DASH!

 

私自身は「イカ天」をテレビで見ることはほとんどなかったのですが、その番組名が流行語になった時期の記憶はあります。実際に放映されていた時期を調べると、1989年の2月から翌年12月まで、その放映期間は2年にも及ばないのですが、平成のスタートと共に番組も始まっています。個人的には、バブル崩壊前の“あだ花”のような人気番組という気がするのです。

 

馬の骨

 

以下は映画『馬の骨』の宣伝チラシに記載のコピーと紹介ストーリーです。

 

自称音楽家と元アイドルのオフビート音楽コメディー

 

工事作業員の熊田(桐生コウジ)は元イカ天バンド「馬の骨」のボーカリスト。作業現場でトラブルを起こし解雇された熊田は、家賃1万5千円の格安シェアハウスに転がり込む。アイドルのユカ(小島藤子)、ヲタク大学生の垣内(深澤太河)、キノコ狩りが趣味の宝部(ベンガル)、のんきな大家(しのへけい子)との奇妙な生活が始まる。

 

住人たちから「職業は?」と問われた熊田は、つい「音楽関係」と口走ってしまう。アイドルを卒業し密かにシンガーソングライターを志していたユカは、熊田へのアプローチを開始する。やがて、熊田の正体が発覚し――。夢を放棄して30年間、いまだ鬱屈とした日々を送っている中年男が、一途に夢を追い続ける若者との出会いによって、青春の後悔にケリをつけようと再起を図る。パンチ!

 

馬の骨

 

30年前、ロックバンド「馬の骨」のボーカリストとして人気の音楽オーディション番組「イカ天」に出場した経験を持つ熊田。注目されたのはわずかの間、気がつけば風采の上がらない中年男になっていた。若い同僚とトラブルを起こし会社を解雇されて、社員寮から追い出された彼は、1万5千円という格安な家賃に引かれてシェアハウス「木田ハウス」の住人となります。あせる

 

「木田ハウス」はシェアハウスと言いながらも、実体は古い田舎の屋敷。部屋数が多くあるものだから、住人が個室として使っているわけです。ですので、こんな場所に素人に毛が生えたアイドル・グループとはいえ、小島藤子のような若い女性が住んでいることは奇跡です。彼女を熱狂的に支援する大学生が同居しているのも気味が悪い。この大学生・垣内はユカと熊田が音楽を通じて親しくし始めると、嫉妬心を露わにしてネットを使って誹謗中傷を始める―。

 

映画作品としては、アイドルを卒業しシンガーソングライターを目指しているユカ役・小島藤子が主演の扱いです。NHKの連続テレビ小説に出演していた彼女にとって、本作が映画初主演ということですが、映画を見終えれば、この映画はどこまでも桐生コウジの自作自演の作品という気がします。彼自身が熊田と同様に過去への“決着”を目指したとしか思えません。パー

 

 

(2018年、監督・脚本/桐生コウジ、脚本/坂ノ下博樹、杉原憲明、撮影/佐々木靖之、照明/秋山恵二郎、録音/植田中、音楽/岡田拓郎、美術/岡田匡未)

馬の骨

 

馬の骨

 


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