女と男の観覧車

『女と男の観覧車』公式サイト

 

ウディ・アレン監督がケイト・ウィンスレットを主役に据えて、1950年代のニューヨーク、コニーアイランドを舞台に、ひと夏の恋に溺れていく女性の姿を描いた『女と男の観覧車』。ここ数年、クリント・イーストウッドとウディ・アレンの新作がやってくれば、その評価などまったく斟酌せずに劇場鑑賞を続けています。本編もまた迷うことなく、公開早々に見に行った作品です。

 

1920年代の黄金時代のパリを舞台にした『ミッドナイト・イン・パリ』、1930年代のハリウッドを舞台にした『カフェ・ソサエティ』をすでに監督しているウディ・アレン。本編の舞台となっているのは1950年代のニューヨークですから、アレン監督のリアルな回想の時代ともいえます。近い時期に現在のアレン監督が、1970年代の『アニー・ホール』を撮っていた頃の同時代の物語を紡ぎ出さないか…と夢想しています。ミッドランドスクエアシネマ(シニア当日1,100円)。グッド!

 

女と男の観覧車

 

以下は映画『女と男の観覧車』の宣伝チラシに記載のコピーと紹介ストーリーです。

 

どこか懐かしい遊園地、埃っぽいバーと洗練されたジャズ――

1950年代、コニーアイランドを舞台に物語がはじまります

 

ウェイトレスのジニー(ケイト・ウィンスレット)は、回転木馬の操縦係を務める夫のハンプティ(ジム・ベルーシ)、そして自身の連れ子と観覧車の見える部屋で暮らしている。実は彼女は夫に隠れて、ライフガードのアルバイトをしているミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)と付き合っていた。ラブラブ

 

平凡な毎日に失望していたジニーは、彼との未来を夢見ていた。だが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていた夫の娘キャロライナ(ジュノー・テンプル)が現われたことから、全てが狂い始める――。爆弾

 

女と男の観覧車

 

ヒロインのウェイトレス、ジニーはかつては女優を目指していたものの、今は同じ遊園地に勤める夫、放火癖のある問題児の息子と“観覧車”が見える敷地内に暮らす生活です。その現実から逃避するかのようにジニーは、浜辺のライフガードのアルバイトの学生ミッキーと恋愛関係に落ちるのですが、この物語の“語り手”でもあるミッキーは実にいい加減な奴です。あせる

 

再婚同士で結ばれた夫とは、ジニーの連れ子である息子の問題で諍いが絶えません。さらにギャングと駆け落ちした夫の娘キャロライナが突然、この家族のもとにやって来ます。若くて魅力的なキャロライナが意外な向上心と知性を発揮するようになることで、世代の異なる母娘を“二股”にかけるミッキーは、女優だった過去の夢を引きずるジニーをあっさり見限ります。

 

本編の撮影監督は、『地獄の黙示録』『レッズ』『ラストエンペラー』とアカデミー賞で3度撮影賞に輝く名キャメラマン、ヴィットリオ・ストラーロ。『カフェ・ソサエティ』に続いてアレン監督と再び組んだ本編ですが、1950年代のハリウッド映画の色彩感覚をそのままに再現したようなカメラワークです。そのくすんだ色調の中、ヒロインの儚い夢や苦い経験が綴られます。パー

 

 

(2017年、監督・脚本/ウディ・アレン、撮影/ヴィットリオ・ストラーロ、美術/サント・ロカスト、編集/アリサ・レプセルター)

女と男の観覧車

 

女と男の観覧車

 


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