素晴らしきかな、人生

『素晴らしきかな、人生』公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/subarashiki-movie/

 

素直に告白すれば劇場鑑賞をかなり迷いつつ、会員サービスデーの料金割引につられて見ることになった映画『素晴らしきかな、人生』です(汗)。宣伝チラシに「アカデミー賞受賞俳優たちが結集した奇跡の物語」とある通り、主演のウィル・スミスを取りまくように、キーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレン、ケイト・ウィンスレット、エドワード・ノートン、マイケル・ペーニャら豪華な俳優の名前が連なっていて、みなが主人公ウィルの“再生”を願うような役回りを演じています。

 

とはいえ映画を見る前から、どうにも気になっていたのは邦題の『素晴らしきかな、人生』です。これは明らかにフランク・キャプラ監督の名作『素晴らしき哉、人生!』(1946年)をそのまま“いただいた”感じです。キャプラ作品の原題は「It's a Wonderful Life」ですが、本編の原題は「Collateral Beauty」。英語力のない私からしても、かなり強引な本編の邦題のように思えますが、いかがでしょうか。ミッドランドスクエアシネマ(会員サービスデー1,100円)。

 

素晴らしきかな、人生

 

以下は映画『素晴らしきかな、人生』公式サイトに記載のコピーと紹介ストーリーです。

 

3人の舞台俳優の謎をといた時、あなたにも幸せが訪れる!

 

ニューヨークの広告代理店で成功を収めていたハワード(ウィル・スミス)。しかし最愛の人を失い、深い喪失感に見舞われ、プライベートも仕事もやる気なし。会社も危ない。同僚たち(ケイト・ウィンスレット、エドワード・ノートン、マイケル・ベーニャ)もそんなハワードと会社を心配していた。あせる

 

そんなある日、人生ドン底のハワードの前に3人の奇妙な舞台俳優(キーラ・ナイト、ヘレン・ミレン、ジェイコブ・ラティモア)が突然現れた。不思議な言動をハワードに投げかける年代も性別も異なる3人。しかし、その出会いによってハワードに徐々に変化が…。

 

素晴らしきかな、人生

 

ニューヨークの広告代理店で成功を収めたウィル・スミス演じる主人公のハワード。しかし、彼は「最愛の人」を失ったことで大きな喪失感に包まれて、完全に人生を見失ってしまい、仕事にも生きることにも身が入らないのです。この「最愛の人」というのが人生の伴侶ではなく、まだ年若い彼の娘であるということに、やはり親である身としては心に響くものがあります。しょぼん

 

ハワードと共に会社を起ち上げ、その成功に大きく貢献してきた3人の“仲間”は彼のことを心配します。と同時に、会社の従業員や会社の将来のことも心配になるわけで、3人は協議して策を講じます。それが年代も性別も異なる3人の舞台俳優たちによる、ハワードへの様々なアクションということにつながります。それは会社におけるハワードの影響力の排除を目的にしているようでありながら、結果としてはハワードを“再生”させる友情的な行為となるわけです。

 

クリスマスシーズンのニューヨークを舞台にして、豪華なキャストが集い、高級ブランドのファッションにも彩られていて、“見ばえ”のいい映画に仕上がっています。この映画のシチュエーションはともかく、作品の邦題を『素晴らしきかな、人生』としたならば、日本での上映も2月ではなく昨年末のクリスマス前に出来なかったものかと思います。私は3月の鑑賞です(笑)。パー

 

 

(2016年、監督/デヴィッド・フランケル、製作/マイケル・シュガー、脚本/アラン・ローブ、撮影/マリス・アルベルチ、美術/バス・マイクル、音楽/セオドア・シャピロ)

素晴らしきかな、人生

 

素晴らしきかな、人生

 


にほんブログ村