この言葉の羅列にピンときた方は結構な“日本語通”だと思います。

先日雑誌のなかで「かまびすしい」という言葉に出くわしました。今まで何度か目にしたこともあり、文脈からおおよそのニュアンスはつかめましたが、普段から使う訳でもなく改めて考えるとよくわからない言葉なのですが、皆さん意味はお分かりですか?

「かまびすしい」というこの言葉、漢文の中の表現で「かまびすし」という表現があり、古代日本ではこれと同じような意味合いで「かしがまし」という表現が用いられていたのです。これが口語となり「かしかまし」さらに変化して今でいう「やかましい」や「さわがしい」になったとされています。
もう少し突っ込んでいえば「かまびすしい」は「さわがしく鳴く様」など「鳥の鳴き声」を形容するときによく使われていて「音に音が重なって、騒々しい様」「絶え間なく騒音が鳴り響くさま」の意味になるようですが、自分の読んだ文章は“色んな人の思惑が入り乱れて”のようなニュアンスでした。解釈は色々あるのかもしれません。

ちなみに“かまびすしい”も“やかましい”も漢字で「喧しい」と書きます。いまの時代前者で読む人は余りいそうにありませんが、シチュエーションによっては「かまびすしい」と書いたほうが品がありそうに思えるのは自分だけでしょうか。

近ごろ何かとかまびすしい世の中、みなさんいかがお過ごしですか⁉

榊原