子育てにおける『褒める』ことの重要性…あるHPより
『よかったね!』
『褒め』言葉。
プレーが上手くいったり少しでも進歩が見えたら子どもにかけたい言葉。
喜んでいる子どもに共鳴したり共感する際にも出てくる言葉。
親やコーチなどもっとも身近な大人に認められたいという『承認欲求』を満たすもので達成感やモチベーションを倍増させる。
◇喜びを表現しない子どもたち
ゴールしたりアシストをするなど良いプレーをしても喜びを表に出さない子どもが増えている。
自分自身ができたことに対しても喜びを表現しないからチームメートが良いことをしても喜んであげられないのかもしれない。
誰かがゴールを決めて喜んでいてもその子がガッツポーズをしているだけ…
他の子は近寄ろうともしない場面もあり。
ゴールを決めても喜ばない。
拍手している保護者が『もっと喜べよ!』と苦笑しながら声をかけたり。
自分がやったことを喜べなければ仲間を祝福することはできない。
仲間のプレーを『ナイス!』『よかったね!』と一緒に喜ぶのは他者を認める行為。
チームスポーツであるサッカーではお互いに認め合うことはとても大切なこと。
これは往々にして大人の態度に問題があるのではないか。
大人からも『よかったね!』という言葉が出てこない。
せっかく良いプレーがあったのに…
『あそこはもっとこうしろ!』といった指示の方が先に出ているのではないか。
日本人は照れ屋な性格なので素直に喜びを表現できないのかもしれません。
でも『その程度で喜ぶんじゃない。もっと高いレベルを目指せ!』というふうに厳しい態度で接するべきと思われているのかもしれない。
でも喜んで満足感を得ることで『やる気ホルモン』と呼ばれるドーパミンが出てくる。
それによって気持ちが前向きになり益々意欲が出てくる。
そんな瞬間の積み重ねが子どもを伸ばす。
子どもを育てる際…褒めることはとても重要なファクターなのです。
『転ばぬ先の杖』
失敗しないよう万が一に備えて予め十分な準備をしておくことの例え。
子育てにおいて親など周囲の大人の『過保護や過干渉』を表現する時に使う言葉。
人は失敗を重ねることで成長するのに失敗させまいと世話を焼いてしまう行動。
◇どんな体験をさせてあげるかが大人の役目
少年サッカーでこんな場面が…
試合終了前…2対1で勝っていた方が点を決めて3対1になった。
ボールをしっかりとつないだゴールで子どもたちはすごく喜んだ。
すると入れた子がボールを持ってダッシュしセンターサークルにボールを置いて『もう1点取るぞ!』と叫んだ。
するとベンチにいたコーチが『ダメ押ししたんだからおまえが(ボールを)持ってくることはないだろ!』と叱った。
これは大人の物差しで考え過ぎていること。
もしも試合終了間際に1点入れた。
このまま勝ち越しそうだという時もそんなことが起こる可能性がある。
喜びすぎて反対にすぐに入れられて引き分けになることも。
そんなことも起こり得る。
でもそんな体験をする方が良いのではないか。
私たち大人の役目は『子どもにどんな体験をさせてあげるのか』です。
その一点…そこがすごく大事なのです。
ところが…
予め『ここはキープだぞ!』『おまえがボール持って来ちゃダメだろ』と指示してしまうと子ども自身は何も学べません。
『大人の言う通りにしたら勝てた!』という体験だけが残る。
その試合の時間を『最大限に子どもの成長に使われているか?』と問われれば『NO』になる。
つまり…
『転ばぬ先の杖を使ってしまうと何も残らない』ということ。
だからといって何も指示しなかったら1点決められて引き分けになった。
そこで『ほらコーチが言っただろ』と言ってしまうこともそれも違う。
試合の結果は…『子どもたちのもの』です。
『残念だった。どうしてこうなったんだろう?』と聞いて考えさせた方が良いのではないか。
子どもから『逃げ切るぞ』と言われるより…
『よし!点取るぞ!』といって3対1が4対1になってくれる方が嬉しい。
おごり高ぶりがあって1点取られてしまって『同点になっちゃった』となってもすごく良い勉強ではないか。
指導者として…
『何を子どもたちに伝えるか』を常に考えておかなくてはならないこと。
☆私たち大人は子どもたちにどのような場面や体験を与えてあげられるか。
またサッカーを通じて何を伝えるか。
子どもたちの成長にどう関わっていけるか。
常に考えなければならないことを改めて強く感じます。
大人が変われば子どもも変わります。
植村