サッカーは『人と関わるスポーツ』味方を感じる力 …あるHPより
『どんどんやってみよう!』
TRを効率よく良くダイナミックなものにするためのかけ声。
ミスを怖がる子どもが多い中どんどん背中を押してあげることが必要。
言葉の裏には『ミスしてもいい。トライすることが大事』というメッセージ。
◇『ミスしても大丈夫』の気持ちを込めて
例えば…
子どもたちを集め今からこんなことをやるよと説明して『さぁやろう!』と送り出す。
そこで子どもたちから『どんな順番でやるの?』『始めていいの?』と言ってくることがあります。
学校などでは出席番号順だったり背の順なのか。
また笛が鳴るのを待っていることがある。
始まりの合図が欲しいような。
そこで『始めていいよ。どんどんやってみよう!』
『待たなくていいよ。どこからでもいいよ。次々いこう!』とかけてあげる。
短い時間の中でたくさんTRさせたいこと又集中させる意味もあること。
今の子どもたちは何をやるにも指示をいつも待っている。
例えば…きっちり進めたいコーチは『ピッ』と笛を鳴らしてから一斉に始めるのを好む。
でもそんなふうにしてしまうと自分たちで考えてプレーしなくなる。
おおまかな段取りだけを決め取り組むメニューだけを次々に示してあげる。
子どもたちが自分たちで考えて決めることをなるべく増やしてあげる。
『どんどんやってみよう!』と声をかけながら『ミスしても大丈夫だよ』ということを伝えてあげる。
TRや試合の中で『ナイストライ!』『どんどんやってみよう!』という言葉がベンチからたくさん聞こえる。
試合を見ている子どもたちからその言葉が聞こえるチームはきっと成長できるチームなのではないでしょうか。
『チームゲーム』
サッカーやラグビーやバスケットボールやバレーボールなど主に対戦型の団体スポーツのこと。
『みんなで攻めよう。チームゲームなんだから』と人と関わるスポーツであることを理解してもらう。
◇『味方を感じる力』を育てる
サッカーはチームゲーム。
2対1がチームゲームの始まり。
自分以外の味方がいることを理解してもらう。
園児や低学年には具体的にこう動いてなどとは説明はしない。
『味方がいるよ~』『仲間がそばに来てるよ。どうする?』などと声をかける。
例えば…
DFにマークされている自分がフリーの仲間にパスをしてゴールが生まれたとする。
自分のパスがそのゴールの元になったということが少しずつわかってくる。
そこに喜びを見出す。
上の年代になるとそれが進化していく。
自分のマークを外すために一旦は味方にパスを預け走ってからまたボールをもらう。
『ワンツーパス』を覚える。
誰かが動いてくれたからそこに相手がつられる。
ボールを持った自分が抜いてシュートまでいけたりする。
このようなプレーができる子は『味方を感じられる選手』です。
味方を感じられるからこそ判断や創造性が生まれてくる。
その入り口は『2対1』なのです。
例えば…
同じドリブルでも味方を助けるためのドリブルなのか。
自分が生きるためのドリブルなのか。
自分の中で判断できる。
『味方を感じる力』は攻撃だけでなく守備でも発揮される。
仲間が遅れている…そのポジションに戻って来られない…
そんな時にカバーする『気付き』になる。
中学生以上でもなかなか周りを見られない(味方を感じられない)子どもがいます。
サッカーは『2対1』の連続であり『チームゲーム』ということを伝えながら理解していく必要があるのではないでしょうか。
☆子どもたちの『指示待ち症候群』
今の子どもたちは指示を待つ…何か合図がなければ始められない…
そんな姿は見え隠れする部分ではないでしょうか。
でもそれは私たち大人がそういった環境にしてしまっていること。
私はレフェリー以外は『笛』を使わないようにしてます。
笛で始めて笛で終わるのではなく…
やらされているのではなく自分たちが主体性を持って取り組めるように。
サッカーは相手や味方を感じながらプレーする。
私も子どもたちに良く伝える言葉です。
攻撃や守備でも相手や味方を感じながら…
『いつ…どこで…どのような…』プレーをするのか。
サッカーをする上では必要不可欠な力です。
そういった力が様々な面での『気付き』にもつながるのでないかと思います。
植村