思いやりのある選手へ！

・ずらずらと書いてしまいましたが，「世の中そんなに甘くない」

☆なぜ急に新聞配達・・・

・兄が中学校のとき新聞配達をやっている姿をみて，「俺もやりてぇ～」と思い続けていたある日，兄から「俺の区域お前にやるからやってみるか？」と言われ，「来たぁ～」と思い，早速次の日から兄に付いて，金にならない道覚えの日々が始まりましたようやく道も覚え，いよいよ独り立ちか？という時に，開成スポ少の試合で足首を怪我してしまい，自転車に乗ることも難しく，断念となってしまったのです結局稼ぎはなく，手伝ってもらった兄だけが儲かったって感じですかね結局やるチャンスを失い，高校２年生のときにどうしてもスパイクが欲しくてある期間新聞配達をやっただけでバイトは終わってしまいました

☆実はコーチ・・・

・コーチは「大学へ行って先生になりたい・・・」という気持ちが実はあったのですしかし，親には申し訳ないけど，兄弟３人とも奨学金を高校時代から借りてたし，兄と妹は大学でも借りて，未だに払ってるんだから大変ハッキリ言って「ビンボー」だったので，来た話しにすぐ乗っかり今の会社に就職しちゃいました

・高校，就職とサッカーのおかげで道が開け，正直あまり苦労しないで進路が決まっていたのかもしれません夏のインターハイの時点で今の会社からは声をかけていただき，仕事をしながら，大好きなサッカーができる・・・という最高の条件でしたしかし，ここからが「世の中そんなに甘くない」だったのです

☆試合に出れない・・・

・昔から何事にも負けず嫌いだったので，会社に入ってからも練習は人一倍やってました（自分の中では・・・）しかし自分の力が通用せず，また当時の監督が読売クラブ（現ヴェルディ）から来た人で，好みのタイプの選手ではなかったらしく，スタメンにまったく入らないのです正直凹みましたね。今まで自分がやってきたサッカーをすべて否定されているようで。ベンチを暖める日々や，スタメンの球拾いなど・・・今まであまり味わったことのない世界でした毎週遠征のメンバーが発表されている掲示板を見るのが怖かったですね

☆いつかきっと・・・

・でも諦めはしないんですよ「いつかきっと」と燃えてましたやはり頑張っていれば，結果は付いてきます完全スタメンとはなれませんでしたが，スーパーサブとして，残り１５分，２０分で結果を出し，何度か新聞にも

「スーパーサブ」として大きく出ましたしねこの頃，個人スキルがもっと高かったら・・・とか，学生時代にもっとパスサッカーという経験をすることができたら・・・とか，いろいろ後悔しましたでもコーチは社会人になってからサッカーの本当の厳しさや，楽しさを学んだような気がします今となって思うのは，足元が上手じゃないとサッカーはつまらないこれを学んだ気がします（だから，今からしっかり練習しましょう）

☆ベンチにいる君たちへ・・・

・当社のチームは，東北中心に選手を集めていたチームでしたが，盛商，秋商，仙台育英など，うまい選手がゴロゴロといましたね天狗になっていたつもりはないけれど，足元が下手くそな自分を見て，「まだまだ」と思ってやらないと・・・を学びました。

・それから，社会人になって雑用やら試合に出れない悔しさやらを学べたことは，自分の人生にとっては大きな成果でしたそんな時期があったからこそ，今子供たちの気持ちを覗きながら接することができているのかもしれません一応人間なので，機嫌の悪いときや気分の乗らないときは，理解しきれないときもありますけどね

・でも，「上手な選手，まだ下手な選手」，「覚えの早い選手，なかなか覚えられない選手」いろいろな子供たちがいて大変だと思う半面，思いやりの気持ちで接することができるようになれたのは，きっと小学２年生からサッカーを始め，今日までいろいろな方々にお世話になりながら，いろいろなことを経験できたからだと思ってます特に社会人になってから試合に出れない悔しさを味わったことは，コーチという立場になった今大きな影響を与えてくれていると思ってます。ベンチにいる子供たちの気持ちも良くわかりますでも，「いつかきっと俺だって・・・」そんな気持ちで努力して頑張んなきゃダメですよ

☆思いやり・・・

・でもまぁ子供たちには，サッカーだけに拘らず，多くの経験をさせていただき，いろんな思いをさせてあげたらいいのではないでしょうかいい意味で感情を表現できる思いやりのある選手に育ってくれたらと思っています長々と失礼いたしましたby.uchiyama！