アサリ養殖の取り組みについて調査 | 岩手県議会議員 岩崎友一 オフィシャルブログ

岩手県議会議員 岩崎友一 オフィシャルブログ

岩手県議会議員 岩崎友一(いわさき ともかず)オフィシャルブログ

 

おばんです。2月2日、岩手県議会農林水産委員会の視察に地元議員として同行し、釜石市にある岩手県水産技術センターにおいてアサリ養殖等の取り組みについて調査を行いました。

 

 

近年、地球温暖化に伴う海洋環境の変化に対応するため、様々な魚種等において海面・陸上養殖の取り組みが全国的にも盛んに行われております。

 

 

そのような中、アサリは平成23年以降、漁獲量及び輸入量ともに減少傾向にあり、日本の天然資源は危機的な状況であることや国内消費の不足分は輸入で賄われており、国産アサリの需要が高まっていることから、県内4地区において、生産者が主体となり生産現場でアサリの人口採苗を実施したところ、ほぼ全ての地区で成功し、種苗の沖出しまで行うことができました。

 

 

令和4年度に岩手県水産技術センターで、アサリ人口種苗の量産に成功し、昨年度は県内2カ所の種苗生産施設に技術を移転するとともに、県内3漁協(越喜来漁協、新おおつち漁協、三陸やまだ漁協)に計18万個の人口種苗を配布して養殖試験を実施しております。

 

 

昨年秋の時点で、3漁協での海面養殖試験の経過は概ね良好で、今春~夏にかけて出荷サイズ3センチを目安に試験出荷する予定となっております。

 

 

三陸養殖のメインの一つでもあるホタテ貝は貝毒の発生により、多くの生産者が苦悩しております。アサリも貝毒プランクトンで毒化しますが、ホタテ貝よりも短期間で毒が抜けることや冷水性のホタテ貝と異なり,温帯性種のため、高水温に強いことから、今後の海洋環境の変化も踏まえ、大きな期待をもつことができます。

 

 

今年の試験出荷も含めて、これからの取り組みをしっかりと注視しながら、本県のアサリ養殖の本格生産に向けて、後押しをしてまいりたいと思います。