今年の夏、和歌山に帰省した時、
短大時代の友人とプチ同窓会をするために
和歌山から大阪に移動していた電車内の話である。
私の隣に60代位の女性とその娘と孫がいらっしゃった。
孫が大学生1年生で、この夏にアルバイトを始めたらしい。
母とみられる女性が
『大学生になったら社会勉強せなあかんのよ』
うんうん。そうだね、私もそう思うよ。
『会社に入って、上司の下で働く大変さを学ばなあかん』
うんうん。そういう期間も必要だよね。
『上司が次に何をして欲しいか考えて、それを言われる前に行動せなあかん』
求めるレベル高いな、お母さん。
『上司に気に入られて、会社の中でうまくやっていくすべを学ばなあかん』
社畜要求かっ?!
この考えになんだかすごく引っかかりを感じた。
間違いではないんだけど、この考えだと『サラリーマン』にしかならない気がする。
各家庭の考えで、否定も肯定もする気はないが、
私なら
『いろんなアルバイトで、
いろんな経験値を積んで、
いろんな人を見て、
いい人間関係を築く努力をして、
自分が興味のもてる仕事を見つけれたらいいね』
って言ってあげたい。
幸せの基準を決めるのは自分自身の心だ。
会社に入って、会社に使われて安定的な給料をもらって定年を迎え
老後旅行に行きまくるのも幸せだし、
自分の好きな仕事を追及して、不安定な収入だが定年なしで、
働けるまで働き続けるのも幸せだ。
大人の考え方を強要せず、
子供の健やかな自分の考え方を作る環境を整えてあげるのが大人の役割かと思う。