こんにちは。

今日は、歩くことが認知症のリスクを下げてくれることについて書いてみようと思います。

日本国内には、約700万人(?)の認知症患者がおり、軽度認知障害を含めると2025年には1000万人にもなるそうです。

高齢になると認知症の発症率は高まります。
・75~79歳 → 13.6%
・80~84歳 → 21.8%
・85~89歳 → 41.4%
・90~94歳 → 60.1%
・95歳以上 → 79.5%

一方で、90~94歳が60.1%ということは、残りの40%弱の人はその年齢になっても大丈夫ということです。

人の身体は、病気をしなくても、年齢を重ねるとともに全身の筋肉が少なくなりますが、脳も同様に細胞が萎んでいくことになります。

歳をとっても、「脳」を元気に保ちたいという思いは皆さん同じだと思いますが、元気にする方法の第一は「外出する」ことです。

足は、頭(脳)と最も遠い位置にありながら、「歩く」ことは、脳と密接な関係があるそうです。
現在では、1週間に90分(1日十数分程度)歩く人は、週に40分未満しか歩かない人よりも、認知機能が良好に保たれることがわかっているそうです。

また「1日20分の歩行運動を週5日行うと、認知症の発症率が40%下がる」という研究報告もあるそうです上差し


このように、歩くことが脳の働きを良くする大きな理由として、歩く足の筋肉をはじめ、腹筋、背筋、腕など、全身の筋肉を使うためということです。

筋肉中には「筋紡錘」と呼ばれる知覚神経の末端があり、歩くとそこが刺激されて、脳に信号が伝わります。

体重の半分は筋肉が占めるので、筋肉からの刺激は、脳にとって大きな刺激になるということです。

また、脳が働くには十分な血液が必要となりますが、歩くと血流が良くなって、脳内の血流量(=酸素量)も増えるので、散歩中に、ふと良いアイデアが浮かんだり、解決策が思いついたりなどするのも、そのことが一因とのことです。

歩くときは、なるべく胸を張って、腕を大きく振って、歩幅を広めに歩くのがベターとなります。身体に負荷がかかるので、心肺機能も同時に鍛えられます。

心臓と肺がしっかり働いていれば、脳に十分な血液と酸素が送られるので、脳はさらに活性化します。
ですので、心肺機能を維持することは、脳機能を維持することにもなります。

心肺機能が高まると持久力も備わって、多少のことではバテたりしない丈夫な身体にもなります。

すると、多少のことでは疲れませんから行動的にもなります。

これまで、無理かなと敬遠していたことにも、積極的にチャレンジできるようになるかもしれません。

加えて、屋外を歩くと、鳥の声を聴いたり、四季折々の変化を感じたり、足元の凹凸もなどに注意したり、脳の中では様々な情報交換が繰り広げられているそうです(活性化します)。


頭(脳)をフレッシュな状態に保っていく(認知機能を保つ)ためにも、積極的に外に出る(歩く)ことは認知症の予防にも大事ですね上差し


本日もお読みいただきありがとうございました。