本音を社員から聞き出す面接2つのポイント | 家族も仕事も「傾聴」で90%うまくいく(東京/名古屋/大阪/福岡/札幌)

家族も仕事も「傾聴」で90%うまくいく(東京/名古屋/大阪/福岡/札幌)

話を聴くのが苦手と感じたら読んでください。
傾聴講師歴17年。本当に「聴きたい!」と思える、聴く人が楽に聴くための耳づくりの方法をお伝えします。



会社では大きく分けて二種類の面接があります。

一つは、予算管理を含む定期面談。

もう一つは、メンタルチェックなど
含めた不定期面談。

どうも小さな会社ほど仕組みが
確立されておらずうまくいっていない様子です。

社員の本音を聞き出す面接をするには
どうしたらよいか?

効果がありそうな2つの方法をご紹介します。

社長の悩み

昔、社員数10名ほどを抱える美容質の
女性社長から相談された話です。

社員も増えてきたし今まで面接を
やっていなかったので、そろそろ
はじめようと思い半年前から始めたとのこと。

悩みや不満があれば聞いてあげたい
と思っている心優しい社長さんです。

でもいざ面接で向き合っても、
なかなか話してくれないのだそうです。

面接をどう進めているのか訊いて見ると、
当日まで何について話すのか一切伝えずに、いきなり
「なにかいいたいことない?何でも聞くよ」
というのだそうです。

そもそも経営者と若い従業員というだけで、
壁があるのにこのような聴き方では
話せなくて当然ですね。

質問の種類

あなたが働いていると仮定して、
下の2つの質問をされたら、
どちらの方が答えやすいでしょうか?

・回答1:「最近どう?」
・回答2:「最近、仕事はどう?」


当然2のほうが答えやすいですよね。

1は漠然としすぎていて答えにくいのです。

質問には大きく分けて2種類あります。

開いた質問

・自由に応えられる質問
・深く考えてから応えられるような質問
・その質問を機に話題が広がっていくような質問

例)「どう思う?」「どう感じる?」など

閉じた質問

・Yes、Noの2択や3択など、回答の仕方が限られるもの
 例)「朝ごはん食べた?」

・結論ありきの誘導的な問いかけ
 例)「そう言う面もあるんじゃないかな?」

・方向性を狭める質問
 例)「うれしいの?悲しいの?」

一般的に相手の気持ちを理解したいときは
開いた質問がいいといわれています。

でもなんでも開けばなんでもいい
というものではありません。

さきほどの「どう?」のように、
お互いが了解できていない開いた質問は
ただ相手を困惑させてしまいます。

お互いが了解できる範囲内でできるだ
開くのがポイントです。

そのために、まず会話の導入は
お互い緊張したり慣れていないこともあるので、
あえて閉じた質問から入り、
だんだん開いていくのがいいでしょう。

2つの視点で枠組みを作っていく

閉じすぎている質問は、
押し付けになるだけですが、
開きすぎると困惑させる。

「閉じすぎず&開きすぎず」
です。

別の言い方をすると
「お互いが了解できる枠組み」
を作ったうえで会話することです。

大体話がかみ合わない人というのは、
自分の言いたいこと、ききたいことだけを
言いまくるくせがあります。

・・・

話を面接に戻します。

面接する際「何でも聴く」では
何を話していいかわかりません。

・面接が始まる前の枠組み作り
・面接中の枠組み作り


この2つの視点で面接をするとうまくいくでしょう。

面接をうまくいかせる2つの方法

鉄則委1:先に質問内容を伝えておく

まず面接が始まった時点で、
何を応えればいいか理解できた状態で
のぞませてあげましょう。

何度も言いますが大事なのは
共通した枠組みづくりです。

ならば、面接当日にいきなり
質問するのはマナー違反です。

できれば面接の当日より前の日に
「何を聴くのか?」簡単な箇条書きでいいので、
面接で訊くことを事前にメールや紙で
伝えておきましょう。

先にわかっていれば脳は自然と準備をします。

鉄則2:閉じた質問から開いた質問へ

いきなり「どう?」と言われても困ります。

最初はYes、Noからでいいのです。

たとえば以下のように具体的に
答えやすい業務の話から、
だんだんと仕事全体やプライベートの
話に広げていけばいいでしょう。

・【業務】今期の進捗具合
・【業務】今の課題
・【業務/仕事全体】今困っていることはないか?
・【仕事全体】うまくいっていると思うことと、うまくできていないと思うこと
・【仕事全体】その原因は何だと思うか?
・【全体】その他要望、言いたいことなどあるか?


適度に話しているうちに、
だんだん話したいことが増えていくものです。

会議ならこんな方法もある

以上の2つは個別面談のときの話でした。

もし複数人数集まる会議なら
もう一つできることがあります。

それは会議本番前の「リハーサル」です。

メールで何を当日話し合うか事前に流すのもありですが、
複数人数の場合、うまく全員に趣旨が伝わらなかったりします。

なので、会議本番の日の少し前の日に、
一度全員で集まり15分前後でいいので、
「会議当日は何について話し合うか?」
というミニ会議をやるのがおススメです。

事前に当日何について話し合うか共有できれば
当日はより濃い会議になるでしょう。

まとめ

とにかく相手と共有できる枠組みを作ってから

話を聴かなければちぐはぐになります。

質問の内容そのものよりも、どうやって
共有できる枠組みを作っていくか?
という視点で面接をしていくと、
相手も本音で話しやすくなるでしょう。

・枠組みを作る
・閉じる→開くへ


です。

よかったらやってみてください。

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