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『これからの美容師に必要なもの』

今の時代、美容師に必要なものを考察します。

向上心のある若手美容師さんは必読です。

前回は、〝怒り〟という感情が仕事にどのようなデメリットをもたらすか?について言及しました。





もう1度わかりやすくまとめてみますと、



〝怒り〟をコントロールして行動することのメリットは、

①相手に話が伝わりやすい
②周りからの評価があがる(格があがる)
③自分自身のストレスを解放



というものでした。



では、どのようにすれば、その〝怒り〟をコントロールできるのでしょうか。







*その答えは、怒りの原因となるものを掘り下げて考えていく事にはじまります。



まず〝怒り〟というものは、相手がいてこそ成り立つ感情です。


(自分自身に腹が立つ、というものも、比較する相手がいるからこその感情といえます。)





ではなぜ、相手に腹が立つのでしょう?


それは、自分との『価値観の違い』に腹を立てているのです。




どうゆう事でしょうか?


例えば、



自分が相手に期待していた事と、違う行動を起こされたとき


→相手に対して、「ここまでやって当たり前だろう」、「この場面ではこうする事が当たり前だ」など、相手の行動に期待しすぎるがために、〝できない〟事に腹が立つ



思いとは逆の行動をとられて、それによって自分に不利益がでたとき


→自分の価値観とは違った行動を相手がとることにより、自分にデメリット〟が生じて、更に相手がメリットを得ることに腹が立つ。



相手だけが益を得られるような行動や発言をされたとき


→自分や周りの人間の損得は関係なく、相手が自分自身だけのための行動しかしない(自己中といえばわかりやすい)ときに、腹が立つ。






さて、怒りの原因が整理されてきました。

部下や同僚、上司や会社、その他の人間関係において「腹が立つ!」と思う事の原因はすべて、このような自分との価値観の違いによって生まれます。


それはつまり、

『私だったら◯◯するのに、なぜあなたは•••!?

『私(や周りの人)のことを、なぜもっと考えてくれない•••??』

というような疑問です。





さて、ここで冷静に考えてみてください。


上記にあげたような疑問や期待などは、相手も同じように持っているものです。


それはつまり人はみな『自分のメリット』のために生きている。という事に他なりません。


このような表現をすると抵抗があるかもしれませんが•••。





よく考えてみると理解できると思いますが


⑴~⑶にあげた怒りはすべて〝受け取り方〟の問題なので原因は自分にあります。



自分と相手の価値観がもし同じなら、怒ることもありません。



それはつまり双方に『メリット』があるからなのです。




逆の発想で考えると、相手と同じ価値観になれば、腹を立てることはなくなるということなのです。






ここまで説明をすれば、きっとあなたはこう思うでしょう。


『そんな(賢者のような)広い心は、持てるわけがない。』

『すべて相手に合わせていたら、物事は何も良くならない。』

『周りに迷惑をかける人間と、同じ価値観で考えるなんて、ありえない。』



実際、私もこのような考えを持っていました。










しかしもう1度よく考えてみてください。






今みなさんに私が説明している内容は、〝怒り〟という感情をコントロールする技術でした。


要は『相手の行動に腹を立てない考えかた』です。




相手の行動に腹を立てる事がなくなれば、その相手に対して冷静な対処がとれるのです。

冷静な対処ができれば、その相手の愚かな行動を正すやり方を考えることができます。




前述したとおり、怒りはメリットを何も生みません。


なので、『相手に腹が立つのは自分のせい』という考えで、他人の行動を評価すれば良いのです。


*部下が失態を犯してしまうのも、自分の教育のせい。


*相手が自分のしてほしい事をしてくれないのも、自分の説明不足のせい。


*他人が自分のことを理解してくれないのも、自分の伝え方のせい。




すべて自分のせいです。


自分のせいなのに腹を立てていては、レベルの低い相手と、いつまで経っても同じ位置でしか行動できません。




それならば、相手よりも一歩上に立ち、相手をコントロールする側に立つほうが、よほど物事がスムーズに進みます。






まとめますと、




*相手に期待せず、相手の価値観を理解する


*相手に腹が立つのは、自分のせい


*怒りをコントロールできれば、相手を動かせる







もしそれでもイライラしてしまうようでしたら、とりあえずカルシウムと糖分を摂ることをお勧め致します。笑







渡 洋輔
あけましておめでとうございます。2015年、初のブログ更新です。
今年も実りある1年に致しましょう。







さて今回タイトルにあります〝怒らない技術〟というのは、わたしたち美容師が仕事をする上で本当に大切な事です。


自分の感情をコントロールする、ということはそう簡単にはできません。



そして、


部下はもちろん同僚、友達や家族、その他生活にかかわる全ての人々に対して〝怒りという感情は100%メリットをもたらしません。




もし自分が〝怒り〟をコントロールすることができたなら、そのメリットは


*より効果的な指導ができる。


*周りを重い空気にしない。


*怒りの対象者も不快にさせない


そしてなによりも


*自分自身の行動の格を上げることになる。





もし、怒ることなく部下の失敗を反省させることができたら?

もし、怒ることなく相手に自分の気持ちを伝えることができたら?



そして、その結果というものは、きっと誰もが良い人間関係を想像できるでしょう。




例えばあなたが指導者の立場なら、


『たまにはガツンと怒る事が必要だ!』


と、思われるかもしれません。


しかしそれはきっと、あなた自身が過去に先輩に怒られて育ったからでしょう。


その時の負の感情を共有したいがために『怒ることが必要』と感じているのです。



怒られた後に気づく反省は、怒られなくても〝指導する〟ことができます。


恐怖や威嚇による指導は、良い結果に結びつく可能性が限りなく低いのです。




例えば部下の失態を咎める必要がある場面であっても、


感情的に怒る〝演出〟は必要であれ、上司であるあなたが本当に感情的になるメリットは全くありません。


もしあなたが血圧をあげ、ストレスを溜め込み、心身ともに早く老けこみたいと思うならば話は別ですが。



怒りは人の思考を単純化させ、仕事や接客のクオリティを低下させます。



感情的な〝怒り〟というものはマイナスのものしか生みません。




では、自分自身のその〝怒り〟をコントロールするにはどうすれば良いか?




その答えは次回『怒らない技術②』でお話します。




渡 洋輔
みなさん、お疲れ様です。


年内最後の更新です。







今回は私が自店の部下たちに実際行っている、

部下の良い所を存分に活かす方法をご紹介します。





みなさんは『ラベリング効果』というものをご存知ですか?


ラベリング効果とは、
相手に「あなたは◯◯な人ですね」という暗示をかけると、
相手は「◯◯のような人」になろうとする、
という心理学を利用した効果です。


つまりその人に「◯◯というラベルを貼る」こと。




簡単な例をご紹介します。



1年目アシスタントのA君がいます。

私は彼に
「君は、お客様に(1)気が利かないのが今後の課題なんだけど、うちの店で1番(2)真面目で努力家だから、将来きっと(3)良いスタイリストになるよ。」
と言います。






この言葉を分解してみます。

(1)気が利かないという問題点(事実)を改めて指摘する。

(2)マイナスの事を指摘した後、のばしたいプラスの事を〝ラベリング〟する。

(3)さらに将来性を〝ラベリング〟し、部下に期待をもっている事を伝える。




その結果部下は、

ラベリングされた良いスタイリストになるためにモチベーションを上げ、『真面目で努力家』な自分になろうとし、気の利かない部分を直そうとします。


そうすることでA君を
『真面目で努力家』キャラにしたてあげる事ができます。


はじめに指摘するのは、
『自他共にみとめる相手の改善点』です。

この部分だけを注意しても、相手はムッとするだけです。

素直に自分の悪いところを受け入れて改善するのは、やはり難しいことです。


そこですかさず、
『相手の良い所をほめる』のです。

実際に、彼が自分の事をさほど〝真面目で努力家〟とは思ってなくても、

上司が自分の良い所を見抜いて、褒めてくれている

という事を嬉しく思います。

そして、自分のそうゆう部分を探して(見返して)、更に褒められようとするのです。


自分の本質を見抜かれた気持ちになった部下は、

その上司の言葉に説得力を感じ

〝将来良いスタイリストになるよ〟という言葉に希望をもち、モチベーションを上げるのです。


その結果、最初に指摘した改善点を直そうとします。







これが一連の流れです。

このやり方は、部下の改善を促したい時にも使えます。

悪いところを指摘したければ、良いところもセットで伝えてあげることが必要。






この手法を使う時に気をつけないといけないのは、

部下の〝改善点〟と〝良いところ〟を的確に見抜くこと。


あてずっぽうで説得力のないラベリングは、もちろん効果はありません。


相手に「自分て◯◯なんだ」という暗示をかける事がポイントです。


もし必要なら、以前紹介したジョハリの窓を使ったカウンセリングをしてから、

今回のラベリング効果を用いれば効果は倍増するでしょう。


ぜひ利用してみてください。







渡 洋輔