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『これからの美容師に必要なもの』

今の時代、美容師に必要なものを考察します。

向上心のある若手美容師さんは必読です。

女性と男性の割合が同じくらいの職場であることが多い私たち美容師は、


『女性の扱い方』というものを意識して仕事に取り入れなければいけません。


今回の内容は、部下を持つ男性はもちろん、女性上司にも役立つメソッドをご紹介します。





『女性は感情を重視する生き物だ』などとよく聞きますが、


私からしてみれば男性の方が感情が単純で、ある意味(昨今の若い男性の傾向を見れば特に)、性別関係なく感情を重視することは初期の教育上なくてはならないものなのです。



それを踏まえた上で、〝女性特有の扱い方〟というものを真摯に実行しなければいけません。



まず男性は特に、


女性の考え方や傾向を知る前に、男性自身の考え方や傾向を自覚しなければいけません。


女性の方は意外に、この『男性の特徴』というものをちゃんと理解しています。

(理解したうえで、我を通し調和を乱す人も多いですが。笑)





よく男性と女性の脳の違いとして言われるのが、

右脳と左脳をつなぐ『脳梁』が女性の方が太いので、感情の起伏が激しい。


というこじつけ。


これはいかにも理屈っぽい男性が、女性との違いを〝理屈〟で理解したいがための防衛策です。



なぜ防衛策なのか?



それは、

男性にとって、女性は急に怒りだしたり機嫌が良くなったりするように見えるからです。



そう、『急に』なのです。

つまりその感情に至るまでの過程というものに気づかない興味がないのです。



(まずこれらの事を『知っている』ことで、その対策を行っている人は必ずモテます。笑)



その感情の過程を知らない男性は、女性のことを『感情の起伏が激しい』と解釈します。


しかしこれは同時に、女性の男性に対する甘えとも言えます。


前回のブログでも述べたとおり、相手の考えというものはコミュニケーションがなければ伝わるはずがありません。






前置きが長くなってしまいましたが、

それぞれの立場で相手の価値観を思いやることを前提に、


次回からその男女の価値観の違い(一般論)を


『女性部下との付き合い方』に焦点をしぼって、いくつか言及していくことにしましょう。






渡 洋輔
前回に引き続いての内容です。



おさらいすると、


〝センス〟というものは、説明するにはどうしても曖昧になりやすいもので、

人に教えようと思うと、その人の経験(時間)や感受性にたよることしかできてないのが常。

ですがセンスを知識(理屈)として与えれば、(最低限、教えた人くらいの)レベルには達する、というものでした。





※解釈しやすい様に、意味を少し追加しました。笑






〝気づかい〟というものも、基本的には同じ考え方が当てはまります。




まず〝気づかい〟ができるようになるために必要な考え方として、


『相手の立場にたって、ものを考える』とか、『相手の気持ちを考えて、行動する』というものは、そもそも不可能だということを理解しましょう。





しかし、〝気づかい〟ができる人は実際、相手の気持ちを理解して行動しているから、喜ばれます。



この矛盾はどうゆう事でしょう?





なぜ、相手の立場に立てるのか?

なぜ、相手の気持ちを理解できるのか?

なぜ、相手のして欲しい事がわかるのか?

なぜ、して欲しくない事がわかるのか?





それは、過去にその『答え』を教えてもらったことがあるからです。


言うなれば、人生経験です。



〝気づかい〟ができる人は、


小さい頃から(もしくは、影響力のある大人と出会った頃から)相手の気持ちの答えを教えてもらっています


そのようにして、色々な人の考えや気持ちを想像できる〝パターン〟を知っているのです。





例えば、


目の前に、
重そうな荷物を抱えて、階段のふもとで立ちすくむ老人がいるとします。


人はその状況で、一般的にはこう解釈します。


*ご老人は、荷物を上に運ぼうとしている

*ご老人の持っているその荷物はすごく重たそうだ

*その荷物を持って階段を登ることが、すごく負担に感じている





その解釈の結果、私たちはそのご老人にこう尋ねるでしょう。


『お困りですか?荷物お持ちしましょうか?』



(行動に移すかどうかは置いておいて)ご老人が困っている、という事を予想するのは何故かと言うと、


[ご老人+重い荷物=しんどい→助けるべき]


ということを知っているからです。


これがもしご老人でなく、筋肉隆々の若い男性ならば(笑)、


「なんで階段登らないんだろう?」


と思う程度ですよね。


なぜなら、


[筋肉+重い荷物=楽に運べる→助ける必要はない]


と予想するから。



もしかしたら、その筋肉隆々の若い男性にも何か訳あって階段が登れないのかもしれません。


この時点ですでに、相手の立場に立てていません。


しかしその訳を知っていれば、男性に対しても親切できるかもしれません。




ですから、

〝気づかい〟というのは、相手の事をいかに知っているか?

ということなのです。


相手の事を知らないと、気づかいはできません。


『相手が○○の時は、○○と思っている!』という事を知れば良いのです。



例えば金銭を与えて、人類皆が喜ぶとは限らないのです。


喜ぶのはその人それぞれの価値観です。普遍的な価値観など存在しません。






では結局、どうすれば良いのか?







それは、


〝気づかい〟=相手を知ること=『観察と質問』




相手をよく観察し、必要ならば何を考えているか質問をすること。


*観察でできる気づかいは『既知の気づかい』

*質問でできる気づかいは『未知の気づかい』




この二つを使いこなして初めて、相手の気持ちがわかる、


すなわちここで初めて相手の立場に立てるといえるでしょう。








『相手の欲してることがわからない』

『気づかいができない』

という人に対して、まず言えることは



相手の事を知ろうとする意欲が必要ということ。








渡 洋輔
みなさんは〝センス〟というものを、どのように磨いていますか?



一般的に思いつくのが、

『一流のものを見たり触れたりする』とか

『練習した結果、得られる経験』などではないでしょうか。






では、〝気づかい〟というもののレベルを上げるには、どうしていますか?



この点についても、

『一流のサービスを体験する』とか

『相手の立場に立って考える』というのが一般論です。






どちらも、身につけるのは大変な苦労が必要なのですが、


どれだけ一流のものやサービスを体験しても、センスが良くならない人がいます。気のまわらない人もいます。



なぜかと言うと、
『経験』という時間のかかる作業に、ただ結果を求めているからです。








良い教育者は、〝センス〟や〝気づかい〟と言った曖昧なものを、部下に知識として与えます






俗に言う〝センス〟や〝気づかい〟というものは、知識の量とイコールなのです。






かわいいテイスト、美しいバランス、心地の良いニュアンス、斬新な組み合わせ•••など。


これらは全て〝良い〟とされる理屈が存在します。



その理屈を知らない人が、

〝良い〟とされるものを表現する時に『センスが良い』と片付けてしまうのは、

あまりに単純すぎます。


良いとされるものの黄金比率や、カラーバランスなどを『感覚』にまかせるのではなく、『知識』として得た上で発想をする。

それが〝センス〟の磨き方です。



元々の『感覚』で、上手くできてしまう人もいますが


それは実は元々持っている物ではなくて、その人がプライベートで得てきた『経験』によるものです。



新しいモノを発想するセンスも、必ず『知識』の上に成り立ちます。


センスのない人は、全くのから良い物を生み出せると勘違いしているのです。





教育者がこれらの事をちゃんと理解して、部下を育てたいならば


『感覚』を教えるのではなく『知識』を教えることが不可欠。


逆にいえば、


『知識』のない教育者は、『感覚』に頼ることで効率的な教育ができない。




よくカットやスタイリングを教える時に、

「そうじゃない。ここを、•••こうや!」

理屈なしに、ただ正解をやって見せるだけのスタイリストがいます。



それでは伝わりません。理解するのに時間がかかります。



センスの良いスタイルを、具体的にどこがどのように〝良い〟のか?

ちゃんと説明してあげることが必要。


その積み重ねが、新しい発想を生む本当の〝センス〟と言えるのです。



理屈っぽい男性ならではの発想とも捉えられそうですが、これは事実です。


センスの有る無しに関係なく、

私たちは稼げる美容師を育てなければいけません。






次回は〝気づかい〟ができる人間へどう育てるか?に関して、考えたいと思います。





渡 洋輔