那須疏水 ~ 親園地区の水はどこから来ているか ~ | 岩城農場|栃木県大田原市

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栃木県北部の那須野ヶ原には那須疏水(なすそすい)という用水路があります。我が家の主な田んぼはこの那須疏水の水を使っています。

子ども達が冬休みの間に那須疏水を調べてきました。子どもが冬休みの宿題としてまとめたレポートを掲載します。


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★調べたもの
那須疏水(なすそすい)

★調べた日
2019年1月2日(水)

★調べた理由
親園で農業に使われている水がどこからきているか知りたかったから。

★調べた場所
①西岩崎頭首工
②戸田調整池
③那須野ヶ原博物館
④第三・第四分水
※深山(みやま)ダム(雪のため行けなかった)

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那須疏水の全体図
※「那須野ヶ原の疏水を歩く(随想舎)」より


①西岩崎頭首工
那須疏水は那須野ヶ原に水をいきわたらせるために、約130年前に作られました。那須野が原は扇状地で、火山灰でおおわれているため、水はけがよすぎて水を手に入れるのが難しかったからです。
那須疏水は那珂川の上流にある西岩崎の頭首工から始まっています。西岩崎のさらに上流には深山ダムがあります。深山ダムは雪のため今回は見学することができませんでした。
西岩崎頭首工は親園から直線で約25kmあります。こんな遠いところから人の手で作られた水路で水が来ているとは思わずおどろきました。

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西岩崎頭首工


②戸田調整池
戸田調整池は那須疏水につながっていて、那須野ヶ原に安定して用水を供給するために設けられたため池です。

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戸田調整池


③那須野が原博物館
那須塩原市三島にある那須野ヶ原博物館に行きました。休館日でしたが、那須疏水の解説を見ることができました。社会の授業で習った印南丈作、矢板武も説明されていました。

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那須野ヶ原博物館


④第三・第四分水
第三・第四分水の施設は千本松牧場のすぐ近くにあります。ここには堰があり、水を分けて西那須野や大田原に水をいきわたらせています。親園には第四分水が来ています。水の量が多く、水の速さがとても速かったです。
親園へと続く第四分水を上流からたどっていくと、道に沿って流れていることがわかりました。いつも車から見ている水の流れが、親園から遠くはなれた西岩崎からスタートしている水だということを知ることができました。

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第三・第四分水
※「那須野ヶ原の疏水を歩く(随想舎)」より

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第三・第四分水案内板

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第三分水堰

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第四分水堰

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第四分水用水路


★感想
水はけのよい那須野ヶ原に水をいきわたらせるために、昔の人が大変な努力をして疏水を作ったことを知り、すごいと思いました。親園の農業の水は簡単に手に入るものではなく、那須疏水に支えられていることがわかりました。