幸せの条件 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

ここ最近の私のブログの内容は、かなり重めになっていると思いますが、
私がこんな風に過去の辛かった出来事を話せるようになったのは、
今の自分が幸せだと感じていて、
今の自分の人生を肯定することが出来ているからです。

もしも、私が今の自分の人生に満足していなかったら、
私はそんな自分を知られるのが嫌で、
かえって見栄を張って、
キラキラした自分をブログでアピールしていたかも知れません。
 


私は辛い過去があったとしても、
幸せな人生を送ることが出来ると伝えたくて、
このようなブログを書いているのですが、
でも"幸せ"って言っても、とても漠然としていて、

「じゃあ、どんな風に幸せになれるの?」

って思う人もいるかもしれません。

だから今日は、私が今現在手にしている

 「幸せ」

が、どのようなものなのか、お伝えしようと思います。

私は決して、巷でよく言われているような、

「無いものではなく、有るものに目を向ければ、自分がすでに幸せだと分かる」

なんて精神論で、幸せを語るつもりはありません。

そのような方法で幸せになれるのは、

元々、自分が幸せだったことに気づいていない人達

だけです。

家族の中に居場所がなかったり、
常に不安や恐怖に晒されている人間が、

「いや、これでも私は幸せなんだ」

と考えて、
今の自分がいる現状で自分が幸せな証拠を探し出してしまったら、
それはかえって、その人から幸せを奪うことになってしまいます。

だって、自分が幸せだと思ったらその人は、
幸せになる努力をしなくなってしまって、
本当は辛い場所に居続けてしまうから。

昔の私は、
自分の人生が不幸だと認めることが出来ていたからこそ、
20年以上の歳月と高級外車が購入出来るようなお金をかけて、
自分を幸せにしようと足掻き続けることが出来たのです。

そんな私の考える幸せの第1の条件、それは、

自分が安心・安全に生存出来る場所があること

です。

20代の頃は、この条件を"場所"ではなく"家庭"として、
自分が安心・安全に暮らせる家庭を持つことを目指していたのですが、
30代半ばを過ぎた時に、

 「これを人生の幸せの条件にしていたら叶わない」

ということに気づき、
誰かに協力してもらわないと手に入らない"家庭"を目指すのを辞めて、
自分1人でも叶えることが出来る"場所"を目指したら、
すぐにその望みを叶えることが出来ました。

世の中にはどんなに欲しいと願っても、
手に入らないものはあるのですから、
そんな時は、その願いに執着しない方が幸せになれるし、
案外その幸せは自分に向いていないものだったのだと、
自分を納得させるような出来事も起こるものです。

今現在私が、フルタイムで働きながら、
大学で心理学を学ぶことが出来ているのは、
一人暮らしで、家での自由時間を全て、
自分がやりたいことに費やすことが出来る、
おひとりさまとして生きているからです。

今の私の人生の目標は、
おひとりさまでなければ叶えるのが難しいものなので、
幸せな家庭を持つことが出来なかったのは、
きっと天の采配なのだろうと、納得することが出来ます。

そんな私は、家では快適に過ごしていたいので、
一般的には、家賃の目安は手取り収入の3割と言われているところ、
私はそれよりも少し高めの部屋を借りて住んでいます。

安心・安全に暮らすためには、家のセキュリティもある程度必要だし、
幸せだと感じるためには、快適に暮らせる設備も必要になってくるからです。

それらを満たす物件を探すと、やはりどうしても家賃がお高めになってしまうのですが、
私にとって快適に住める部屋を借りることは、
ハイブランドの服やバッグなどを買うことよりも、
優先度の高いものなので、私は今の生活に満足しています。

誰にも脅かされない、安心・安全な空間
 
これは、機能不全家族や虐待を受けて育った人間にとって、
1番欲するものではないでしょうか?

このような空間を持つことで、
例え外で嫌な出来事があったとしても、
家で気持ちを切り替えて、リフレッシュすることが出来るのです。


嫌な仕事も、この空間を守るためためだと思うと頑張れます。

私のこの幸せの条件は、
人にとっては当たり前のものだと感じられたりします。

そんな人達は、きっと、
無いものではなく有るものに目を向けることで幸せに気付くことが出来る、
元々幸せな要素をたくさん持っていた人達なのでしょう。

でも、ただこれだけのものに憧れて、
ようやく手に入れることが出来た人間もいるのです。

もし、あなたが、
持たざる側の人間だと思うのなら、
現状で満足しようと努力するのではなく、
幸せになるための努力をたくさんしてください。

そんなあなたが望むのは、きっと人並みの幸せなのですから。

あなたはどんどん貪欲に、
自分を幸せにしてあげていっていいのです。