私が父親のことを書く理由 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

これから私が書く内容は、
人によっては不快感を感じる内容かもしれません。
どうぞ、そのことを留意して、
関心のある方だけ読んでいただければ、と思います。

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私の幼少期の経験は、
とても幸せなものとは言えませんでした。

父親の暴力や暴言に加え、
兄からも自分の存在を否定する言葉を浴びせられ、
私はそんな環境の中で、自分の存在を守ることだけで、
毎日精いっぱいでした。

幼い頃には私を何とか守ろうとしてくれていた母も、
諍いばかりの家庭生活に疲れてきてしまっていたのでしょうか、
私が成長するにつれて、だんだん私に対して、
やはり否定的な言葉を使うようになりました。

母親の言葉で辛い思いをしたことのうち、

「この人も私の味方ではないのだ」

と、私の心の中で決定的づけてしまったのは、
まだ小学校低学年だった私が、
父親と一緒にお風呂に入っていた時に、
実の父親からわいせつな行為をされて、
それが気持ち悪くて、おぞましくて、
大声でわんわん泣いてしまった時に、
何があったのかと飛んできて父に詰問した母に対して、
父が泣く私に怒り狂って、
自分が私に対して行ったわいせつ行為の内容を怒鳴って告げて、

「それくらいのことで泣きやがって!!」

と吐き捨てるように言って立ち去った時に、
泣き続ける私に母が、

「お前もそれくらいのことで泣くな!!」

と怒って私に言った時でした。

ここで、私が父親にどのようなことをされたのかは、
書く勇気もない為、伏せさせていただきますが、
それは児童福祉法に違反するような行為でした。

この時に、私の味方はこの家族の中にはいないのだと、
決意のような気持ちで心に思ったように思います。

父の私に対するわいせつ行為が、
母に伝わったのは(おそらく)それ1つだけでしたが、
父のわいせつ行為は、
父が長距離トラックの運転手となり単身赴任となるまで、
陰でずっと続けられていました。

父は、母や兄にバレないように、
こっそりわいせつ行為を私に行っていて、
父親が怖かった私は、
逆らわずにされるがままになってなっていたので、
お風呂場で私にわいせつ行為を行った時も、
父は私が大泣きして、
自分が私に行っていることが母親にバレるとは、
思っていなかったのではないか、と思います。

私はずっと、このことを人に話さずに生きてきました。

今までの人生で、このことを人に話したのは3人だけです。

母も兄も、このことは知りません。
(兄は私が大泣きしたお風呂でのことも、おそらく知りません)

父の行為を泣いて母親に訴えて、
母親から"それくらいのこと"と言われて怒られたら、
もうそれ以上、母に助けは求められませんし、
自分と1歳しか違わず自分の味方になってくれそうもない、
しかも男性である兄にこんなことを言えるはずもなく、
実の父親からそんな行為をされている自分は汚い、
もう他の同級生の子供達とは違うと感じて、
そんな自分を人に知られたくありませんでした。

早くこの生が終わってくれることを願っていました。

そんな私が今も生きていられるのは、
父が長距離トラックの運転手という仕事を選び、
単身赴任という生活形態を選んでくれたおかげです。


私はこのブログを書き始めて4年ほどになるのですが、
ここまで自分の心の奥深くの傷に触れる内容は、
書いたことが無かったと思います。

私がこのような内容をブログで書こうと思ったのは、
父親が昨年亡くなって、
もうそこまで父親の体面を気遣う必要は無くなったと思ったことと、
私が心を開いていた、とある心理を扱う仕事をしている方から、
私のような経験をしている人は、
日本人の1%くらいしかいないから、
人の共感は得られない、
と言われたことが理由でした。

自分は同級生の皆んなとは違って汚い
 
そんな風に思っていた当時の私が、
もし、自分と同じような経験をしていた人に会って、
そして、その人が大人になった時に幸せになっていたら、
それは生きる希望に繋がったのではないか、
と思いました。

本当にその心理を扱う仕事をしている方が言ったように、
私のような経験をしている人が日本人の1%程なのかは分かりませんが、
数がそんなに多くないであろうことは想像出来ます。

そんなわずかな人に、私の声が届けばいい、と思いました。

大丈夫だよ、
ちゃんと幸せになる方法はあるよ。

そんな風に、思ってもらえるように。