主演、イ・ヨンエ

脚本・監督、パク・チャヌク


2005年公開。
〈復讐者に憐れみを〉〈オールドボーイ〉に続くパク・チャヌクの復讐三部作のひとつ。

独特のテンポと色彩、美しい音楽と不思議なカット割り。
独特の空気感と気味の悪い映像と滑稽さ。


前2作より洗練されてるというか、ある意味スタイリッシュな仕上がりに思えるサスペンススリラー。


ストーリーは
幼い子供を誘拐し殺害した罪で逮捕され、その美しさからマスコミによりある種の社会現象にまでなった20歳のクムジャ。

13年の刑務所暮らしを誰にでも親切にする事で『親切なクムジャさん』と呼ばれ他の受刑者たちから慕われる。

しかしそれは彼女が出所後に行う壮大な復讐計画の始まり過ぎなかった…


という後の〈復讐者に憐れみを〉に少し似たいわゆる〈幼児誘拐〉ものなんですが
よくこんなストーリーを思いついたな、そしてそれをよくこんな風に撮ったな!


ご安心ください。
ちゃんと残酷で壮絶な〈人間の業〉と山盛りの〈悲しみ〉が色彩豊かに詰まっております。


コチラをエエイガワ98作目とさせていただきます。



ちなみに

パク・チャヌク監督は2016年

[お嬢さん]という難解で不可解で不愉快だけど何故かユーモラスでコミカルな

エロティックサイコスリラーというとんでもない映画を撮ります。



この作品に至っては

パク・チャヌク監督の事が心配になるほどエロさも含めて内容がブッ飛んでおりまして

コチラは少し置いてかれた感が否めなかったのでエエイガワ認定には至らずでしたよ。




エエイガワ認定って何?って話は置いといて。