主演、アーミル・カーン

監督、ラージクマール・ヒラニ


2014年の作品。
名作[きっと、うまくいく]のアーミル・カーンとラージクマール・ヒラニ監督のタッグが送るSFコメディ。


ストーリーは
調査のため全裸の状態で地球(インド)にやって来た宇宙人の男〈pk〉は大事な宇宙船のリモコンを地球人に盗まれてしまう。
なんとか取り戻そうとするが彼が手にできたのは日本製のカセットテープレコーダー。

一方、外国でジャグーという女性が宗教上の問題で婚約者から別れを告げられ失意のもとインドへ戻る。
テレビの記者にとなった彼女はおかしな風貌で〈神様を探しています〉というチラシを配っている〈pk〉と出会い彼に興味を持つ。

〈pk〉はリモコンを盗んだ犯人を探しながら地球の文化や地球人(人間)の営みを吸収しつつ、同時に地球人が信じる宗教や、そこにある矛盾に疑問を持つ。

彼は[神]を探す。


…とまぁザックリ言うとこんなお話。

ヒロインのジャグーを演じている女優さんアヌーシュカ・シャルマが無邪気で超キュートでメロメロになります。

〈pk〉とジャグーのラブストーリーもめちゃくちゃ切なくていいのですが

この映画、終始軽いタッチで描いていますが、そこに巧みにとてつもなく深いテーマを、説教臭くなく痛烈に盛り込んでおります。


地球に対してある意味で純粋で清らかな〈pk〉が感じる事が、奇しくも本来地球人〈人間〉が感じるべき事柄という皮肉。


インドではタブーとされている宗教上の矛盾にも鋭くもコミカルに切り込み、問題となった作品です。


インド映画なので153分と長めですが
観応え、観る価値アリの作品です。


バッドエンディングと取るのか、ハッピーエンドと取るのかは
この映画を、〈pk〉をどう感じたかにもよると思います。


グロとかは無いのでご安心を。


是非観て欲しい作品です。


この映画をエエイガワ91作目とさせていただきます。



ちなみに

アーミル・カーンはこの作品撮影時

なんと50歳を越えております。




アーミル・カーン100%です。