主演、ベアトリス・ダル

監督、ジャン=ジャック・ベネックス


1986年の作品。
今から33年前の映画。

このクセだらけの偏った【エエイガワブログ】初の完全ラブ・ストーリーで
性根の腐り切ったこの井川が大好きな映画です。


海岸にあるコテージで暮らすゾルグというさえない男と、セクシーで無邪気な可愛さを持つベティという男女の
映画史に残る激烈で悲しい
目を背けたくなるほどの衝撃の愛の物語です。



原題は

【37度2分・朝】

これは女性が最も妊娠しやすい体温とされているそうです。


この映画は当初日本では120分版で公開されましたが
その後92年に
【ベティ・ブルー インテグラル】
〈完全版〉
として60分弱の未公開シーンを含めた178分版としてDVDが発表されます。


理由としては、その刺激的な内容と共に、過激な性描写や日本では流せない局部が露出したシーンが多数あり
日本の映倫審査が止むを得ずそうしたらしいのですが

ベネックス監督はわざわざ来日してまでこの行為に対して抗議しました。
DVD〈完全版〉ではほぼオリジナルになってはいますが、本当の意味での〈完全版〉ではありません。

んー

国によっての文化の違い、ルールや感覚の違いは止むを得ない部分も理解できますが
【作品】に作者以外が手を加えて発表するというのは…

ダヴィンチの絵にボカシ入れて飾るのと同じぐらい馬鹿げた行為な気がします。


話が逸れましたが

この【ベティ・ブルー】という映画

10代の頃に観て衝撃を受け
20代に再度観てみて眉間のシワを深くし
30代では観る気がせず
40代で観返して、やはり白目むいてひれ伏しました。


好き嫌い、賛否ハッキリ分かれるラブストーリーだと思います。


かく言う井川も大好きな映画ですが
どこかでちゃんと嫌いな作品です。




この激しく狂おしく悲しいほど純粋で美しいラブストーリーの名作を


エエイガワ73作目とさせていただきます。






コチラがキュートな〈ベティ〉で




コチラは
井川が好きなテレビシリーズ
【NCIS:ロサンゼルス】の〈ヘティ〉です。