主演、マルコム・マクダウェル
脚本、監督、スタンリー・キューブリック
1971年、48年前の作品。
名前ぐらいは聞いた事あるかと思います。
ポスターも有名ですよね。
48年前の作品ですが、今見ても全然古臭くないどころか相当ブッ飛んでるしオシャレでサイコでカッコイイ。
コチラももう映画好きには語り尽くされてるぐらいのキューブリックの名作で迷作。
原作はアントニー・バージェスという人の小説。近未来のロンドンが舞台。
主人公はクラシック音楽が好きな15歳の少年アレックス。
彼を中心とした白の上下に黒ブーツ、ハットという出で立ちの4人組〈ドルーグ〉は溜まり場〈コロヴァ・ミルク・バー〉に集まり敵対グループやホームレス達への超暴力〈ウルトラヴァイオレンス〉に明け暮れる日々を送っている。
4人はある日一軒の家に押し入り大暴れするのだが、アレックスは男性器のオブジェで老夫人を撲殺〈トルチョック制裁〉してしまう。
そして仲間に裏切られアレックスだけが警察に逮捕され、懲役14年の刑を言い渡される…
という
(は?????)みたいな感じで物語は進んでいきます。
その後アレックスは減刑と引き換えに、とある治療法の被験者を志願し舞台は治療施設に移ります。
この映画、実はここからがメインといってもいいぐらいです。
彼らは今で言うJK語というか、ギャル語というか、流行り言葉として
〈ナッドサッド語〉という架空のスラング、ティーンネイジャー用語を使い話します。
井川は高校生ぐらいの時にこのナッドサッド語を学校でめちゃくちゃマネしたもんです。
やれドルーグだの、トルチョック制裁だの、アルトラだの、ヤーブルだの、ヤーブロッコだの
当時のツレ達とふざけてよく言ってましたわ。
この映画はストーリーの独創性や奇抜さもさることながら
やはり目を引くのはそのサイケなオシャレさ!
白の上下に黒ブーツ、ハット、そしてアレックスが持ってるステッキに下まぶたに付けてる付けまつげという出で立ち。
イカスぜ。
今も渋谷のハロウィンなどで見かける事があるぐらい色褪せません。
そして彼らが溜まり場としてる〈コロヴァ・ミルク・バー〉のインテリアのセンスの良さ!
この内装に影響を受けたお店が世界中にあります。
この映画の熱狂的なファンは世界でも非常に多く、井川も繰り返し何度も観て、より深く理解したくて原作も読んで夢中になった1人です。
このままこの映画を井川のつたない文章で紹介するより
騙されたと思って一度鑑賞してみて
このイカレた世界観に入り込み
まんまと考えさせられてみるのをオススメし…
ま、好き嫌いは別れますよ。
暴力描写と性描写がモロですし。
トラウマになったらゴメン。
でも面白いし、やっぱりスゴイよ、この映画。
コチラをエエイガワ67作目とさせていただきます。
ちなみに
1972年に実際にあった議員暗殺事件の犯人は、この映画に影響を受け暗殺を企てたと自供。
この犯人の日記を読んだポール・シュレイダーは、この日記を元にあのスコセッシ監督の【タクシードライバー】を書いたんだとさ。
あと、あたしの相方ジョニ男ちゃんが愛してやまないデヴィッド・ボウイもこの映画のファンで自らの作品に取り入れてるんだとさ。
どぉ?
気になってきたでしょ?
ドーン!!!
ごめーーん!!