主演、フランシス・マクドーマンド、ウィリアム・H・メイシー
脚本、ジョエル・コーエン
監督、ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
1996年の作品。
〈人間はおかしくて、哀しい〉
コレはいいコピー!
主演はあの〈スリービルボード〉の豪傑母ちゃん役フランシス・マクドーマンド。
スリービルボードから23年前、妊婦の婦人警官というパワフル妊婦役です。
この作品、コーエン兄弟製作でR15に指定されており、結構な血生臭さでございます。
ストーリーは
多額の借金を抱える自動車販売の営業マンのジェリー。
ジェリーは借金苦から逃れる為に妻の狂言誘拐を企み、義父から大金をせしめる計画を立て、紹介されたチンピラ2人に誘拐を依頼。
チンピラ2人はジェリーが用意した車のトランクに妻を乗せアジトへ向かうのだが途中警ら中の警察官に止められ…
と、さぁここからトラブりまっせ!丸出しの設定なんですが
まぁーとんでもなくトラブります。
バカチンピラ2人が、このただでさえ相当ややこしい狂言誘拐を拗らせに拗らせます。
そしてまぁ人を殺す殺す、死ぬ死ぬ!
またジェリー役のこのオジサン
ウィリアム・H・メイシーのキョドリっぷりというか〈しどろもどろ感〉が秀逸!
コーエン兄弟お得意の意地の悪い演出とタチの悪い残虐シーンが残酷かつコミカルに描かれます。
サスペンス、クライム、コメディ?なのかしら?
『笑っちゃう』というか『笑うしかない』でも『笑ってる場合じゃない』状況が見事に描かれています。
また関東に雪の予報が出ている本日
コチラをエエイガワ55作目とさせていただきます。
ちなみに、この映画の冒頭
《これは実話である》
というテロップが出ますが
なんと
ウソです。
コーエン兄弟いわく
『…という演出』らしいです。