主演、サミュエル・L・ジャクソン

監督、クエンティン・タランティーノ


2016年の作品。
あのタランティーノの密室ミステリーで、ウェスタンで、主演がサミュエル・L・ジャクソン、脇にカート・ラッセルと来たら観ないはずありません。

期待値モリモリで観にいったんですが
さすがタランティーノ、楽々とシャクレながらはるかに越えてきましたよ。


ザックリとストーリーは
豪雪で山小屋に閉じ込められた賞金稼ぎ、賞金首の女などモロモロとクセありありの男女8人。
そこで起きた殺人事件の真相を巡りそれぞれの欲望や策略が交錯し、雪の山小屋という密室の中で事態は思ってもいない展開に陥る。

いや、とんでもなく面白い!
密室サスペンスとしてもう既に面白い上に、そこに絶妙に嫌な感じで絡むそれぞれの思惑、西部劇的な賞金稼ぎの企て、南部と北部の歴史的な対立構造…

それをまたゴリゴリの名優だらけで密室の雪の山小屋で、タランティーノのカッコよくも嫌な演出でまぁ魅せる魅せる!


サミュエル・L・ジャクソンも良さは言わずもがな、カート・ラッセルがめちゃくちゃいい!

井川は[パルプフィクション]以降のタランティーノ作品の中ではかなりお気に入りです。
あ、結構グロい残酷シーンもございますけどね。


コチラをエエイガワ41作目とさせていただきます。


ちなみに


ヘイトフル・エイト裏話として

劇中でカート・ラッセルがマーティンのギターを爪弾く女から取り上げ破壊するシーンがあるのですが

女が爪弾いてるカットで使用しているのがマーティンギター博物館から借りた超希少価値の1870年代のシロモノで

カート・ラッセルが破壊するカットではもちろん別のギターを用意してたにも関わらず
カットがかからずカート・ラッセルがそのままそのマーティン博物館のギターを豪快に破壊してしまい

怒り狂ったマーティン博物館が以後映画撮影にギターの一切の貸し出しを取りやめる事態になりました、とさ。

だからそのシーンで本物を弾いてて目の前でぶっ壊されちゃった女優さんが、マジでビビって引いてるところも面白いよ。