大雨の度に深刻な冠水被害に見舞われてきた、印西市岩戸の県道千葉臼井印西線。近隣住民から対策を求める声が上がる中、県は9月にも排水設備の新設を行うとしています。

 

 

県道千葉臼井印西線は、千葉市若葉区から印西市木下の竹袋交差点までを結ぶ主要地方道。地域内に物流施設が増えたことなどから、南北を結ぶ主要道路として近年特に重要度が増しています。

 

問題となっているのは、同路線の印西市岩戸付近の冠水対策です。セブンイレブン印西岩戸店前交差点から北に100㍍ほどの区間は周辺より低位にあるため、台風等による大雨時には決まって深刻な冠水被害に見舞われています。人の腰付近にまで水かさが上がり、車が動けなくなる光景も珍しくないほど。道路に面した自動車整備工場が冠水すれば高価な作業用設備がすべて台無し。関係者は気が気でありません。

 

同区間の冠水被害はかねてから発生しているもので、20年近くも前から冠水対策を求めてきたものの一向に改善しないと

言います。また、冠水時には近隣住民が自らポンプ排水車を借りて、一人で排水作業にあたる一方、現場を見に来ても、手を貸すでもなく素通りして帰る県職員の対応にも批判の声が上がっているのです。

 

さて、岩井にこの問題が寄せられたのが6月上旬のこと。要望者や県担当課とともに現場確認を重ねた上、7/7の県常任委員会にてこの問題を取り上げ、同区間の冠水対策について質したところです。くわえて、大雨発生予報時における雨水貯留槽の事前排水の実施、冠水した道路の排水作業の支援についても強く要望。県土木事務所はこの9月にも同区間に排水設備を新設する等、早期に対応していくとしています。

 

10年に一度、20年に一度と言われる豪雨が毎年のようにやってくる昨今、行政の不作為により住民の生活や財産が脅かされることがないよう、万全の対策を求めてまいります。